原発を総選挙の争点に2012/11/18 21:27

「原発をどうするかはささいなこと」と嘯き、「脱原発は短絡的。原発存続が重要」と公言してきた石原慎太郎氏が、日本維新の会に合流。
維新の会は、これまで「2030年代までに既存原発を全廃」とする一方、「原発輸出容認」という矛盾する姿勢を取ってきました。
一体化後の原子力に関する基本政策は、「新しいエネルギー需給体制の構築。原発は安全基準などのルールを構築、電力市場を自由化する」だそうです。どさくさに紛れて、「2030年代までに既存原発を全廃」は消えています。

この人たちを信じてはいけません!私たちの命や健康より、みずからの権力。そんな発想しかありません。

そして最大の問題なのは、こういったトタバタを繰り返すことで、原発問題を選挙の争点から消し去ろうとしていることです(それに乗せられている大メディアも問題ですが)。
「少しだけ反原発」だった橋下徹氏と、「原発推進」の石原慎太郎氏が結びつくことによって、「原発に対する賛否は小異」というイメージが植え付けられます。むろん、狙ってのことでしょう。まさに、「原発をどうするかはささいなこと」路線です。

こんな誤魔化しにだまされてはいけません!
今回の選挙の争点は、あくまで原発であり原子力政策です。それが、50年先、100年先の日本の姿を、いや世界の姿を決めるものだからです。このことを本気で意識する必要があります。

コメント

_ keroro ― 2012/11/21 16:57

この夏の国民的議論の結果を「多くの国民が原発に依存しない社会を望んでいる」と政府も分析結果を出したにもかかわらず、この選挙で、私たちの強い脱原発の意思表示は全く「なかったこと」にされていく気がします。
あれほどたくさんの「ふつうの人々」がパブコメでも各地の意見聴取会でも「即時脱原発」を望み、討論型世論調査でも経済産業省の役人の目論見とは真逆に討論後の方が原発ゼロ支持が増えました。
ちゃんと情報を知りさえすれば「即時脱原発」を望む人が多いことは明らかなのに、何故「即時脱原発」を掲げる政党が無いのでしょうか。
個人(古川元久とか田中康夫とか?)はともかく、
それなりの勢力を持てそうな政党となると選択肢がなく、絶望的です。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/11/18/6637288/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。






Google
WWW を検索 私設原子力情報室 を検索