「私設原子力情報室」スタート2011/03/23 17:16

2011年3月23日。すでに福島第1原発が重大な事故を起こしてから13日目です。事態は収束に向かう気配すら見せていません。
現時点で、チェルノブイリに次ぐ人類史上二番目に悪い大事故になっています。しかし、東電や政府から出てくる情報は、どうも納得のいかないものばかりです。

少しばかり前の話になってしまいますが、ある大学の物理学科に在籍し、理論物理学者の武谷三男先生(1911年~2000年)に学んだことがあります。
武谷先生は、「科学者の社会的責任」を重視し、原発問題や公害問題に積極的に発言してきました。原子力関係でもっとも有名な著作は「原子力発電」(岩波新書・1976年発行)です。
今も私の手元にあり、少し黄変していますが、中身はまったく古びていません。今回の原発事故を考える上で、大いに役に立ちました。今後、このブログの参考書として使っていくつもりです。

進行中の原発大事故の最中、「私設原子力情報室」をスタートさせることとします。

水道水汚染に一喜一憂2011/03/24 07:55

予想されていたことですが、遂に核分裂生成物(放射性物質)による水道水の汚染が始まりました。東京で深刻な状況になったのは、二日ほど降り続いた雨によって、水源地付近で大気中に浮遊していた核分裂生成物が、雨とともに落下した影響が大きいものと考えられます。
「都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について」(東京都立産業技術研究センター)のデータを見ていると、東京での大気中の核分裂生成物の量は、雨が上がったあとは落ち着きを見せているので、今日明日で、水道水の汚染は一旦落ち着くのではないかと思われます。

野菜に関しては、「洗えば落ちる」という誤魔化しに騙されてはいけません。野菜は、大気中や地中にある栄養素を濃縮して私たちに供給してくれるからこそ重要なのです。甲状腺ホルモンの生成に貢献するヨウ素もまた私たちにとって必要不可欠な栄養素の一つです。しかしながら、自然界に存在するのはヨウ素127。核分裂生成物はヨウ素131で、ベータ線やガンマ線という放射線を放出しながら、安定したキセノン131という物質に変わっていきます。放射線はDNAを傷つけます。
やっかいなのは、私たちの体がヨウ素127とヨウ素131を見分けられないことです。ヨウ素131が体内に入ってしまうと、ヨウ素127と同じように甲状腺に集まっていきます。少々薄い状態で体内に入っても、甲状腺に集まることで濃縮されるのは言うまでもありません。そして、甲状腺にある細胞(より正確に言えばDNA)に集中的に放射線を浴びせるということになります。体内の特定の器官に核分裂生成物が集まって、ピンポイントで放射線(主にベータ線)を放出し、DNAに損傷を与える体内被曝の典型例です。
ヨウ素131による体内被曝は、甲状腺の発達が盛んな子供たちにとっては、極めて深刻な事態を引き起こすとされます。チェルノブイリでは、被曝した子供たちの甲状腺癌が、今でも大きな問題となっているのはご存じの通りです。
「ヨウ素131は半減期が8日だから、8日経てば半分になる」と、盛んにメディアがいっていますが、これは今回のような深刻な事態では、「8日経っても半分にしかならない」と言うべきでしょう。

今、テレビを観ていたら、今朝は1号機から4号機までのすべてで白い煙が上がっています。おそらく水蒸気でしょう。その中には、ヨウ素131を含む核分裂生成物が大量に含まれています。この放出を止めない限り、水道水汚染が本質的に解決することはありません。
しばらくは、天気を睨みながらの一喜一憂が続くのでしょう。

東京都下にある私の家の近所では、2、3日前から何事もなかったかのように、ウグイスが鳴き始めました。しかし、今年は、その声から穏やかな春の訪れを感じとることができません。


ストロンチウム90に警戒を2011/03/24 09:39

深刻な体内被曝を起こすとされる核分裂生成物のストロンチウム90の情報が、東電からも、国からも、自治体からも、まったく出てきません。
ストロンチウム90は、半減期はおよそ30年で、ベータ線を放出しながらイットリウム90に変化します。体内に入ると容易にカルシウムと入れ代わり、骨に蓄積されます。そうなれば、骨髄にピンポイントでベータ線を照射するようなもの。骨髄では血液が生成されているため、細胞の分化が盛んです。人体の中でも、放射線にもっとも敏感な器官の一つと言えます。

チェルノブイリ事故の検証では、ストロンチウム90の危険性が大きく扱われています。
今回の福島第1原発の事故においても、アメリカのウォールストリートジャーナルが、いち早くストロンチウム90の危険性を訴えたのは衝撃的でした。

東電と国は、ストロンチウム90に関する情報を全面的に公開すべきです。


プルトニウムは大丈夫か?(1)2011/03/25 08:45

今回の事故で、3号炉が燃料にプルトニウムを使ったプルサーマル方式だったので、ニュースの中にも、時折、プルトニウムという言葉が登場しています。3号炉で使われているのは、より正確に言えばMOX燃料(Mixed oxide fuel)というもので、ウランとプルトニウムの混合酸化物です。まぁ、天然ウランを濃縮した低濃縮ウランとプルトニウムを混ぜたものと考えれば良いでしょう。
ところで、プルトニウムはどこから得られるのでしょうか?プルトニウムは自然界には存在しない物質です(「ウラン鉱石の中にごく僅かに存在する」という説もあります)。実は、プルトニウムは、ウラン燃料を用いた原子炉の中でしか作ることのできない人工物質・人工原子なのです。燃料棒の中で核分裂連鎖反応を起こしているのはウラン235。その周りは比較的安定しているウラン238です。このウラン238が核分裂連鎖反応で余った中性子を吸収してプルトニウム239になるのです。

ということは、ウラン燃料を用いた原子炉の使用済み核燃料(使用済み燃料棒)の中にもプルトニウムが含まれているのです。

*「プルトニウムは大丈夫か」は、ちょっと長くなりそうなので、いくつかに分けてアップします。



プルトニウムは大丈夫か?(2)2011/03/25 09:52

使用済み燃料棒の中に含まれるプルトニウムの比率は1%程です。実は、このデータがなかなかなくて探していたのですが、(財)日本原子力文化振興財団が運営する原発の宣伝サイトにありました。なんという皮肉… しかし、このサイト、一歩踏み込んで注意深く読んでいくと、原発がいかに危険なものなのかが、良く分かります。ご一読お薦めです。

さて、話を本筋に戻しましょう。1%と聞くと「大した量じゃない」と感じる方も多いと思います。しかし、そこがプルトニウムの恐ろしいところ。プルトニウムの大部分を占めるプルトニウム239は、放っておくと、アルファ線(ヘリウム原子核)を出しながらウラン235に変わります。アルファ線は人体に重大な損傷を及ぼす放射線です。半減期は24000年で、ウラン235の7億年に比べると、かなり短いもの。半減期が短いということは、ある時間内に出す放射線が強いということに他なりません。実際に、ある程度の純度のプルトニウム239は、アルファ線を出すことで強く発熱するそうです。

プルトニウム239は体内に取り込まれると深刻な体内被曝を引き起こします。特に呼吸によって肺に入った場合、肺がんを発症する危険性が高くなります。肺の細胞に対して、長期的にわたってアルファ線を浴びせ続けるからです。
「アルファ線は紙一枚でも防御できる」なんて言って危険性を過小評価する科学者もいますが、実は、肺に入ってしまったら、その一枚の紙すらプルトニウム239に被せることができないのです。

(続く)

プルトニウムは大丈夫か?(3)2011/03/25 11:01

さて、福島第1原発です。
これまでの話で、3号炉の燃料棒にもともとプルトニウム239が含まれている他、他の原子炉でも、使用中や使用済みの燃料棒にプルトニウム239が含まれているのはお分かりいただけたでしょう。
福島第1原発では、一部の原子炉本体や使用済み核燃料貯蔵プールに水を浴びせ続けています。そうしないと、核燃料(燃料棒)が溶融するという重大な事態になるからです。現状ではやむを得ないのですが、一部破損している見られる燃料棒からプルトニウム239が流れ出している心配はないのでしょうか。放水車から浴びせた水は、一部は土に染み込み、多くは海に流れ出します。東電から原発附近の海水に含まれるヨウ素131とセシウム137のデータは発表されましたが、プルトニウム239に関しては、まったく言及されていません(プルトニウム239に加えてウラン235も流出している可能性有り)。

*ちなみに何度か起きた水素爆発によってプルトニウム239が大気中の広い範囲に撒き散らされた可能性は低いでしょう。それは、プルトニウム239が非常に重い金属だからです。比重で見ると、金よりも少し重いです。

チェルノブイリ事故の報告でも土壌中に残ったプルトニウム239の分析が行われています。ただ、このデータは原発から10㎞以遠のものなので、原発のすぐ近くでは、どの程度の汚染があったのかは分かりません。

今回、もし、プルトニウム239の海への大量流入が進んでいるとしたら、人類史上初めての事態です(チェルノブイリは近くに海がありませんでした)。すべてのプルトニウム239が、燃料棒の中に留まってくれているなら、それはそれで不幸中の幸いです。一方で、私のように危惧をしている人間もいます。東電と政府は、一刻も早く、福島第1原発のプルトニウムに関する情報を全面的に公開すべきです。


東京水道水戒厳令の謎2011/03/26 08:45

東京都が金町浄水場でのヨウ素131の検出データにもとずき、その配水地域である23区と武蔵野、三鷹、町田、多摩、稲城の5市に「水道水の乳児の飲用制限」を要請したのは 3月23日のことでした。いわば「東京水道水戒厳令」の発令です。
この時、ふと頭に浮かんだのが、「武蔵野や三鷹は都からの給水に井戸水を混ぜて給水しているでは」という記憶でした。幼い頃、三鷹市で育った私は、「三鷹の水は井戸水」と小学校で教わり、その後、「井戸水が足りなくなったので、今日から東京の水が混ざるんだって。水がまずくなるね」と母から言われたのを覚えていたのです。

さて、今回の一件、早速、三鷹市武蔵野市のホームページを見てみました。
三鷹市では、金町浄水場の水は最大で6%。武蔵野市では約2%です。そんな事実は知っている人はあまり多くありませんから、三鷹でも武蔵野でもミネラルウォーターに人が群がり、あっという間に売り切れです。
しかし、都の水道関係者なら、井戸水ブレンドの話は皆知っていたはず。特にさし迫った危険がなかった三鷹と武蔵野にまで、なぜ「水道水戒厳令」が発令されたのか?実際に23区内ではヨウ素131の濃度が上がった地域もあったと思いますので、「水道水戒厳令」自体がおかしいとは言いませんが、どうも変です。
東京で買い占めが進めば、地震と津波と原発事故に追われて避難所で暮らす人たちに届く水も届かなくなってしまします。私たちは、厳に買い占めを慎まなくてはなりませんが、都が逆に買い占めを煽るような不正確な情報を出したことが信じられません。また、私が知る限り、この件にして、三鷹市も武蔵野市も東京都に抗議したという事実はないようです。
うがった見方はしたくありませんが、乳幼児のいる家庭へのミネラルウォーターの無料配布で株を上げた石原都知事の人気稼ぎに利用されたような思いです。

一方で、福島第1原発に近い福島県内や茨城県内では、水道水の汚染が深刻です。水がなければ生活が成り立たないのは自明。いまだに核反応生成物の放出が続いているので、見通しすらつきません。昨日、大気中から受ける累積放射線量を理由に、事実上、避難地域が半径30㎞に広げられました。今後は、汚染された水のせいで住めなくなる地域が出てくるかも知れません。
一刻も早く、核反応生成物の放出を止めてほしいものです。

食物連鎖と核分裂生成物2011/03/26 22:40

福島第1原発の排水から、基準値の千倍を超す濃度のヨウ素131、同じく79倍のセシウム137が検出されました。それを受けて、原子力安全委員会の班目春樹委員長は「放射性物質は海では希釈、拡散される」として、「人が魚を食べてもまず心配はない」との見方を示したそうです。東大や京大の教授を歴任し、今、原子力安全委員会委員長におさまっているこの人は、ホントに科学者なの?と疑いたくなります。

核分裂生成物(放射性物質)は、確かに海に流れ込めば希釈されます。しかし、それは植物プランクトンに吸収され濃縮されます。その植物プランクトンを食べた動物プランクトンの体内でさらに濃縮。食物連鎖に従って、貝類や小魚へ。そしてマグロやカツオなどの大きな魚へ。どんどん濃縮が進んで、最後は私たち人間の体に入ってきます。

環境ホルモンが問題視された時に、アメリカの国鳥であるハクトウワシが、農場や町で撒かれた殺虫剤・DDT(環境ホルモンの一つ)のせいで絶滅の危機に瀕していました。ハクトウワシは、農場の作物を突っついたわけではありません。雨で流れ出たごく少量のDDTを含む水が流れ込む先の湖に、たくさんのプランクトンがいて、そのプランクトンを食べた小魚を餌にして育った大きな魚をハクトウワシが獲っていたのです。ハクトウワシの体内では、DDTが深刻な濃度になっていました。この話は食物連鎖による毒物の濃縮の典型例とされています。「風が吹くと桶屋が儲かる」みたいな話ですが、食物連鎖とはそういうもので、生き物とはそういうものなのです。DDTの使用が禁止されると、ハクトウワシはその生息数を盛り返しました。

不要に危機感を煽るような発言は慎むべきだと思いますが、福島第1原発の事故による海洋汚染は、間違いなく進むだろうと考えられます。市場で最初に問題になるのは、おそらく海草と貝類でしょう。半減期の短いヨウ素131は深刻ではありませんが、生体がカリウムと間違って取り込んでしまうセシウム137と、カルシウムと容易に入れ代わるストロンチウム90が心配です(ともに半減期は約30年)。核分裂生成物が食物連鎖の輪に取り込まれるまでには、おそらく数ヶ月から数年あれば十分でしょう。
さらに、数日前に書いていますが、危険きわまりないストロンチウム90に関しては、東電からも国からも、まったくデータが公表されていません。いったいどうなっているのでしょうか。

福島と茨城県北部は、農業においても漁業においても、国内有数の生産地であり、先進的な取り組みをしてきた生産者も多い地域です。取り返しのつかない事態になってしまいそうで、考えれば考えるほど悲しくなります。


通常冷却水の1千万倍!?2011/03/27 12:59

「2号炉のタービン建屋(原子炉建屋とは別の建物)内で、通常冷却水の1千万倍の放射線を発するヨウ素134が検出された」というたいへんなニュースが流れた今日、3月27日。
先ほど、東電から発表は間違いで、ヨウ素134ではなく、セシウム134(半減期=2年)だったと訂正されました(慌ててこの原稿も書き直しています)。半減期が52.5分のヨウ素134が大量に検出されたとすれば、再臨界すら疑わなくてはなりませんが、ひとまず、その心配はなくなったようです。ただ、セシウム134も放射制限物質である事に変わりはありません。安心してはいけません。

さて、このところ、通常の冷却水の千倍とか1万倍とかに汚染された水が、主にタービン建屋で見つかっています。冷却水というのは原子炉の中で燃料棒を冷やすのと同時に、その熱を貰って水蒸気になり、発電用のタービンを回す水のことです。燃料棒に直接触れるので、核分裂生成物が含まれる「危険な水」。普段なら、少量の冷却水が漏れただけで全国紙の一面に載るニュースです。その冷却水の千倍・1万倍の濃度と言ったら、とてつもない量の核分裂生成物を含むということです。

これだけの放射性物質が出ているということは、燃料棒の破損が重篤である事の証です。東電は、例によって、ヨウ素とセシウム中心のデータしか出していませんが、かなり多くの種類の核分裂生成物が検出されているようです。また、燃料棒の主役とも言えるウラン235や、核分裂反応で余った中性子がウラン238に吸収されてできるプルトニウム239も含まれていると考える方が自然です(発表されないので裏の取りようがありませんが)。ウラン235やプルトニウム239が極めて危険な放射性物質であることは言うまでもありません。

もはや、この大事故には、日本中の、いや世界中の知力と技術力を持って立ち向かうしかありません。東電と国が、包み隠さず、すべてのデータを公開することで、普段は原発に反対していたり、懐疑的だったりする科学者や技術者から、貴重な意見が出てくる可能性もあります。
また、恥も外聞も棄てて、外国からの意見も広く求めるべきでしょう。

データを隠し続けて、何かが進展することはあり得ません。

誤発表と情報の公開2011/03/28 15:33

昨3月27日は、東電の「2号炉から通常の冷却水の1000万倍のヨウ素134を検出」という衝撃的な発表に日本中が引っかき回されました(当ブログも再三の書き換えをしました)。その後、夕方になって「ヨウ素134ではなくて、コバルト56でした」。さらに、夜中に「実は、コバルト56でもなく、セシウム134でした」と。

ヨウ素134が大量に出ているということは、即、核分裂連鎖反応(臨界反応)が起きている疑いになります。それは、ヨウ素134の半減期が52.5分と短いからです。事故発生からすでに16日。東電や政府の発表通り、最初の段階で核分裂連鎖反応が止まっていれば、ヨウ素134の存在は限りなくゼロに近くなっているはずです。…ということは、原子炉のどこかで、再臨界が起きていると。これは、原子力の専門家でなくても、少し原子物理や原子力発電の知識があれば、誰にでも分かることです。そして、もし、再臨界が起きていれば、かなりの中性子線が出ているはずだとも…

原子力の専門家であるはずの東電の担当者から、疑いもなくこのデータが出てきたことが信じられません。すぐさま中性子線量を測り、そこに問題がなければ、「通常の冷却水の1000万倍のヨウ素134」が正しいのかを疑うのが当然でしょう。

私が苦言を呈したいのは、東電と政府だけではありません。新聞やテレビの記者たちは何をしていたのでしょうか?もともと原子力の専門家と言える記者は少ないかも知れませんが、この間、多くの知識を身に付けていたはずです。
なぜ咄嗟に「その数字は、再臨界が起きていることを示しているのでは?」「中性子線のデータはどうなっていますか?」程度の質問が出なかったのでしょうか。情けなくなります。

もう一つ、苦言を呈したい相手がいます。東電に再分析を命じたという原子力安全委員会の学者たちです。言わずもがな、日本の原子力研究の重鎮たち。今回の事故に対して、ご意見番のような顔をしていますが、この学者たちは当事者です。この人たちの太鼓判によって、日本の原子力発電は推進されてきたのですから。
もちろん、再分析を命じたことに文句を言おうというのではありません。この非常事態のもとで、なぜ、原子力安全委員会のメンバーが、対策本部なりに一人もいないのか?それが問題なのです。自分たちは、今回の事故を人ごとのように語れる立場にはないと、しっかり自覚してほしいものです。

一つ危惧しているのは、昨日の件を口実に、東電からの発表が、より遅く、より少なくなっていくのではないかということです。上記を読んで頂ければ、「迅速な情報の公開」が誤発表の原因ではないことは明らかでしょう。不勉強、不注意、想像力不足、責任感不足。そういった基本的なことが原因となって起きたのだと認識する必要があります。

蛇足になるかも知れませんが、これまでの東電や政府の発表が十分なわけではありません。何度か繰り返していますが、ストロンチウム90とプルトニウムに関するデータを速やかに、そして全面的に公開すべきだと思います。






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