日本のメディアはどうなってるの?2011/03/28 16:33

昨日、銀座から日比谷公園というコースで行われた反原発デモに友人の一人が参加してきました。元はと言えば、今回の福島第1原発の事故が起きる以前に、青森県六ヶ所村の再処理工場に反対するデモとして計画されていたもので、デモ行進参加予定者は20人だったそうです。フタを開けてみると、主催者発表で1200人という多くの人が集まったとのこと。私も誘われていたのですが、サボってしまい反省です。

さて、友人からのリポートをかいつまんで…
*報道関係者はほとんど欧米系で、日本のメディアは見かけなかった。
*内幸町の東電本社前では、「原発は安全です」とのプラカードを持って防備服姿のデモ参加者が登場。外国人記者が殺到した。(「できれば英語のプラカードも欲しかった」とは、友人の言)
*原発から2kmの大熊町の住民の発言に涙が止まらなかった。
*東電本社は全てブラインドが降りていて(社内は明かりが煌々)、仕事中の社員がブライド越しにデモ隊を眺めているのが面白かった。(「西部警察」の石原裕次郎風)

なかなか盛り上がったデモのようでしたが、現場に日本のメディアがいなかった(少なかった)ことからも分かるように、国内のテレビニュースや新聞では、ほとんど取り上げられなかったようです。

一方で、オンエアされたかどうかは確認できていませんが、BBCのサイトでは報じられたようです。リポートの中に、東電の広報担当が登場して、「我々は基準通りの安全設計基準を満たしている。今回の地震や津波が想定を越えた規模だっただけだ」というトンデモ発言をしたとのこと。これは、別の友人からの情報です。

日本のメディアはどうなってしまってるのでしょうか?大広告主である東電とその関連会社に配慮して、反原発の動きを報道できないのでは、と勘ぐりたくもなってしまいます。
こんな時ほど、報道の独自性・独立性が大切なはずなのに。

追記:
同じ日、ドイツでは、福島第1原発の事故に触発された反原発デモが全国で行われ、25万人が参加したとのことです。

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