人類史上最悪の海洋汚染:補完版2011/04/03 17:37

「人類史上最悪の海洋汚染1・2」に、やや不十分な部分があったので補完します。

昨日の朝日新聞のサイトに興味深い記事が上がりました。
「英の放射能海洋汚染半世紀」
イングランド北西部にあるセラフィールドにある核燃料再処理工場が、1960年代から70年代にかけて、過去最悪の放射性物質による海洋汚染を起こしていたという話です。

セラフィールドは、もともとはウィンズケール原子力研究所としてスタートし、1957年10月10日には、世界初の原子炉重大事故と言われるウィンズケール火災事故を起こしています。数十人が白血病で死亡し、今も、白血病の発生率は全国平均の3倍だそうです(当ブログで再三指摘してきたストロンチウム90が関わった可能性が大)。

セラフィールドには、原子炉と核燃料再処理工場が併設されていたのです。そして、過去最悪の放射性物質による海洋汚染が起きました。事実関係や数字は朝日の記事をご一読ください。 一方、今、福島第1原発で起きている海洋汚染は、セラフィールド以上になる可能性が十分にあります。当事国のイギリスは情報を出したがらないでしょうから、対岸のアイルランドで得られたデータなどを解析して、少しでも対策の参考にすべきでしょう。まずは流出を止めることが先決ですが。

もう一点だけ、この件は、試験運転をしている六ヶ所村の再処理工場の今後にも、大きく関わる問題です。






Google
WWW を検索 私設原子力情報室 を検索