泊3号炉を止めろ!2011/08/15 20:46

3.11直前に定期検査最終段階の調整運転に入った北海道電力泊3号炉。通常、1か月ほどで終了する調整運転を5か月に渡って継続し、なし崩し的に営業運転に入ろうとしています。
福島第1の事故を経ても、本質的に原発の安全問題に取り組もうとしない電力会社に対して、強い一手が打たれました。
「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明
北大大学院の吉田文和教授(環境経済学)など北海道内の大学教授ら50人が立ち上がりました。この力は大きいと思います。
「調整運転とはいえ、動いちゃっているから、しょうがないか」という諦めは駄目。一つ一つ止めていきましょう!

泊3号炉同様、長期間の調整運転を続けてきた関西電力の大飯(おおい)原発1号炉は緊急炉心冷却装置(ECCS)系統のトラブルにより原子炉停止。営業運転に移行できずです。緊急炉心冷却装置と言えば、原発の安全確保の心臓部(福島第1では作動せず)。3.11以降、電力会社としては、絶対にトラブルを起こしてはいけない状況下ですら、こんなことが起きているのです。

一つの原子炉も再稼働を認めない。それが、私たちがみずからの命と子孫の命を守るための唯一の道です。

コメント

_ D ― 2011/08/16 01:37

記事では「安全策を」と言っているのであって、再稼働そのものに反対しているわけではないのでは?
曲解してはいけないと思いますが。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/08/16 09:46

記事では、<営業運転再開前に「第三者機関による調査、検証がぜひ必要だ」>とされていますので、当面の営業運転再開には反対と解釈しています(現時点で吉田教授たちの声明文そのものが入手できていませんので、報道に頼るしかありません)。

「当面の営業運転はなし」+「長期間の調整運転は問題有り(国の見解)」=「止めるしかない」
となります。

_ 塩爺 ― 2011/08/16 09:56

FoE Japanからのメールをそのまま貼り付けます。
2.泊原発3号機に関するアクションの呼びかけを
参考にしてください。
浜岡に続いて、玄海そして泊3号機再稼働を阻止しましょう!
^^^^^^^^^ 以下貼り付け^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

下記の二つのお知らせをお送りします。
1.【明日】福島の子どもたちの声を政府に届ける集会
2.泊原発3号機に関するアクションの呼びかけ

(以下拡散希望)
==================================================
【8月17日】子どもたちの声を政府に届ける集会@永田町
http://www.foejapan.org/energy/news/evt_110817.html
--------------------------------------------------
福島の子どもたちの声を政府に届けるための集会です。
山本太郎さんも駆けつけます。どなたでも参加できます。
子どもたちを応援するために、ぜひご参加いただければ幸いです。

◆日時:8月17日(水)
15:00~16:00:院内集会(30分前から入館証を配布します)
16:00~16:40:子どもたちから意見を聞かせる会合
(※文科省・原子力災害対策本部が出席します。こちらからは高木文部科学大臣、
菅首相を要請しています)
16:40~17:10:記者会見

◆場所:衆議院第一議員会館 多目的ホール
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm
(最寄駅:東京メトロ 永田町・国会議事堂前)
◆主催:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
◆協力:福島老朽原発を考える会
国際環境NGO FoE Japan
==================================================
泊原発3号機に関するアクションの呼びかけ
~ツイッターで泊を止めよう!
http://e-shift.org/?p=1124
--------------------------------------------------
泊3号機の本格運転再開が、明日にも決まろうとしています。
一方で、以下のように以下のように、泊原発の耐震安全性をさらに揺るがす事実も明るみになってきています。

「黒松内低地断層帯」北電見解より大規模(8/13、朝日・北海道版)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001108150005

泊3号:本日、道議会の特別委員会が、明日、北海道議会が開かれます。
ぜひ、泊3号の再開を問う声を全国から上げてください。
北海道議会の議長や委員長にメッセージを送ってください。
----------------------<拡散希望>-----------------------------
道議会議長・特別委員会の委員長、副委員長に私たちの意思を伝えましょう!
ツイッターで泊を止めよう! 泊に{No!」を
http://e-shift.org/?p=1124
○北海道議会議長
 喜多 龍一(きた りゅういち)
 自民党・道民会議 十勝総合振興局選出 
 ブログ:http://www.kitaryu.com/wp/?cat=1
 ツイッターしているようです。
 http://mobile.twitter.com/kitaryuuiti
○斉藤博議員 特別委員会委員長
 北海道議会 民主党政策審議会室 FAX. 011-232-1847
○副委員長 高木宏壽  議会TEL 011-231-4111
 事務所 FAX:011-852-0221 TEL:011-852-4764
----------------------------------------------------------
ポイント
○原子力安全委員会の「二重チェック」は、まやかし。審議時間たったの15分で、保安院の説明をきくだけ。
○泊3号だけ、本格運転再開にあたって、特別扱い。福島事故の教訓は、何一つ反映されていない。
○設置許可の前提となっている安全審査指針があやまりだったことは、原子力安全委員会、保安院も認めている。
○近隣の日本海に活断層があるという指摘がある。住民は、大きなリスクにさらされる。
○万が一、事故が生じた時、泊原発の周辺の北東部の住民は逃げ場を失い、見捨てられた状態になる可能性がある
○少なくとも、住民には説明会が開かれるべき。

(FoEからはこんなレターを送っています)
---------------------------------------------------------------
泊原発3号機の再開は、「再開」ありきで進められ、福島原発事故の経験は何一つ踏まえられていません。

国は、再開にあたり、原子力安全委員会にも商業運転について審議させる「二重チェック」を行うとしていました。ところが、審議はたったの15分で、なんのチェックでもありません。委員は保安院の説明をうのみにするだけで、典型的なシャンシャン会議でした。斑目委員長は「保安院が安全確認を行うべき」と自らの責任を放置した発言を行いました。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1195

設置許可の前提となった安全審査指針は、すでに福島原発事故により、その欠陥が明らかになっており、それついては政府も認めているところです。

泊原発は、近隣の日本海に活断層があることを、東洋大の渡辺満久教授が学会で発表しています。断層の長さは推定約70キロで、マグニチュード(M)7・5
以上の地震を起こす恐れがあると指摘されています。

さらに、いざ事故が起こった時、原発周辺の場所によって、逃げ場を失う住民もでてくるという報道がありました。

福島原発の事故の検証もされていないため、福島原発の事故の本当の原因もいまだわからない状況にあります。多くの人達が事故の影響に苦しんでいる中、泊3号の本格運転を行うことは、まったく納得のいかないことです。

これらを踏まえて、泊3号の本格運転に反対してください。
少なくとも住民に対する納得のいく説明を求めてください。

以上、ご検討いただければ幸いです。
---------------------------------------------------------------

--
国際環境NGO FoE Japan
  〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-8-1F
  Tel: 03-6907-7217  Fax: 03-6907-7219
  Web:http://www.FoEJapan.org

_ 私設原子力情報室 ― 2011/08/16 10:33

>塩爺さん
情報ありがとうございます。
北海道議会が明日、特別委員会を開くようなので、今日、強行突破される可能性は少なくなりましたね。
いずれにしても正念場が続きます。頑張りましょう!

_ tossini ― 2011/08/16 16:58

この時期に「休止原発再開」の
既成事実化を図ろうとする泊3号炉の策動は、
あまりにひど過ぎます。
年間で最も電力需要が高いこの時期を逃したら、
「なぁんだ、結局原発なしでも十分やっていけるじゃないの」
という事実が白日の下に晒されるので、
急いで駆け込み営業運転に持ち込もう
という、姑息な意図が明かです。

すべての「休止原発」を「急死」させよう!

ちなみに戦後米国は、広島原発計画が没になった後、
沖縄に原発を計画していたようですが、
「経済効率的に合わない」と断念したそうです。
半分はまさにその通りで、
後半分は「極東支配の要石であり、
多くの米軍関係者が居住する沖縄に、
そんなリスクを持ち込むのは、得策ではない」
という判断があったのではないでしょうか?
そして、いまだに原発がないのは沖縄だけですね・・・。

再び言います。
すべての「休止原発」を「急死」させよう!

_ 私設原子力情報室 ― 2011/08/16 17:08

>tossiniさん
コメントありがとうございます。
5か月間も調整運転を続けるという脱法(違法とは言い切れない辛さ)行為の末に、なし崩しで営業運転への移行を画策。許しがたい行為です。3.11を経た今も、電力会社が安全性のことをまともに考えていない証です。

_ tossini ― 2011/08/16 18:06

調整という名で、実質稼働させている後ろめたさを払拭するために、
営業稼働にスライドさせて既成事実化を図ろうというのは、
闇金に消費者金融の看板を与えて、
悪徳高金利の合法化を図るが如き詭弁です。
これを許すと、その後なし崩し的な再開への堰が切れます! 
断固、許してはなりません!

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