イタリアは原発にサヨナラ!2011/06/13 21:44

福島第1原発の事故を受けて、ヨーロッパ各国で脱原発への動きが激しいのは、皆様ご存じ通りです。
イタリアでは、チェルノブイリ事故をきっかけに、すべての原発が止められていました。期を見るに敏なベルルスコーニ政権が福島第1の事故を受けて、「新しい原子力発電所の建設を凍結を継続する」と発表したのは、4月の末でした。
しかし、イタリアの人々は、この誤魔化しを見逃しませんでした。「これでは、原発再開のためのフリーハンドを政府に与えてしまう」と。
そして実施されたのが今回の国民投票。結果は、ベルルスコーニ首相のコメントに見事に現れています。「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」と。原発反対票は、なんと95%近くに。これは歴史的な出来事です。

ある意味で悔しい思いがあります。
FUKUSHIMAという人類史上に残る大事故を起こしてしまった日本人。広島・長崎という悲劇があったのも日本でした。人類が、原子力から、核から手を切るために、最初に行動すべきは私たちのはずです。イタリア人に先を越されてしまった!

足もとを見たら、日本の政治はポスト菅をめぐって大混乱。そこには、反原発の一言も、脱原発の一言もありません。

そこで、ひとつの提案があります。
次の総理大臣は、「国政史上初の脱原発総理」にしなくてはならないと。
もちろん、日本には事実上国民投票制度はありませんから、イタリアのように行きませんが、マスメディアは、徹底した世論調査と、候補者に対するアンケートを行うべきでしょう。

設問は、
●原子力発電所に関して:
1.すべて原子力発電所を出来るだけ早く停止して、全部の原子炉を廃炉にすべき。
2. このまま、この夏を越えてから、原子炉を廃炉のスケジュールを考えるべき(当面、再稼働はなし)。
3. 5年から10年をかけてすべて原子力発電所を停止すべき(その後、廃炉)。
4. 原子力発電所はできるだけたくさん稼働させるべき。
5. その他(具体的に=)
●東日本大震災の復興財源について:
1. 消費税増税を主にすべき。
2. 法人税増税を主にすべき。
3. 国債発行を主にすべき。
4. その他(具体的に=)

これでいいんじゃないですか?

言葉は悪いですが、次期総理大臣を選ぶに当たって、「原子力」を踏み絵にすべきです。
しかし、私たちが黙っていては、そんなことは起きません。
国会議員に「原発推進の首相候補を推したら、次の選挙で、あなたの当選はないよ」という圧力をかけること。ありとあらゆる力を振り絞って。
そして、まさに「民意」を政治に反映させるためのテコとして、マスメディアに、今度こそ力を発揮して欲しいと思います。

追記:
私は、「6.11脱原発100万人アクション」に参加してきました。集会やデモに出るのは7~8年ぶりです。

いやぁ~、元気が出ました。
結局、一人で考えていると、「水道がヤバイ」「野菜がヤバイ」「お茶がヤバイ」と、目の前の恐怖に対峙して、どんどん追い込まれていくだけなのです。もちろん、さし迫る恐怖はあります。それへの対応もしなくてはいけません。でも、少しでも出口を探したいじゃないですか。

答えは、日本中の、そして、世界中の原子炉を出来るだけ早く廃炉に追い込むことです。そのためには、選挙の一票をだけでは不十分だし、それを待っているわけにもいきません。

6月11日。2万人の人々が新宿駅東口を埋め尽くしました(主催者も人数を掌握できる状態ではなかったので、2万人を欠けたかも知れませんし、越えていたかも知れません)。当初、規制に乗り出していた機動隊も、あまりの数の多さに手の出しようがないという状態。私たちの力も捨てたもんじゃないぞ(笑)。

恐怖に追い込まれているだけではなく、より良い出口を探そう!そういう思いの人たちが、実はたくさんいるのだと分かっただけでも、嬉しい経験でした。

コメント

_ 塩爺 ― 2011/06/14 00:19

独、伊 次は日本だ!
日、独、伊反原発同盟を実現しよう!
敵は連合国プラス中国で手ごわいが、民衆のパワーを信じましょう。
長い長い闘いの始まりですね!

_ 原発推進!もっと作れ! ― 2011/06/14 00:31

そりゃ、イタリアにしてもドイツにしても隣国から電気が買えるから。
何が一番腹が立つかって、福島第一の事故の後から突然原発反対と騒ぎ出した連中。

オイルショックの危機感は何処へ?
相変わらずナイターはやるし、深夜のTV放送も続けている。
CO2排出と地球温暖化、原油価格の高騰、目の前の問題から目を逸らして、漫然とエネルギーを浪費してきたのは消費者。
「誰かが何とかしてくれる」という無責任な発想が行き着いたのが原子力発電。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/06/14 05:48

確かに、ここ10年ほどの原子力クリーンエネルギーキャンペーンは痛かったです。漫然とエネルギーを浪費してきたのも事実。
しかし、あらたに原発反対の立場に立った人たちを仲間にしていかなかったら、脱原発は不可能です。
HUKUSHIMAという巨大な犠牲があって、私たちは、やっと本来の出発点に立てたのかも知れません。

_ 原発推進!もっと作れ! ― 2011/06/14 11:17

イタリアはエアコンが無くても済むからいいわな。
「冷房の設定温度は28℃」ってオイルショックの時に作られた標語、それを常識にしていない消費者の方がどうかしている。

土日は全てデーゲーム、TV放送は夜12時まで、広告灯は夜8時で消灯。
ライフスタイルが変わったとか、需給逼迫は日中だから関係ないとか、何とでも言い訳はできるでしょうが、オイルショックの時以上の危機感を持って、エネルギー消費を減らさなければ、いずれは行き詰まる。

原発を止める代りに、貴方は何を止めますか?、貴方はエネルギー供給の何を協力しますか?、問題を付き付けられているのは、消費者の意識。

電力の不買運動でもして消費を激減させれば、いやでも発電所を止めるでしょう。

_ gooch ― 2011/06/14 11:34

今まで原発賛成だった多くの人が、福島第一の事故の惨事を見て脱原発、反原発になるのはごく当然のことだと思います。福島の人々の苦難を見ても原発推進を変えられない人は、他人はどうなってもかまわないと思っているのでしょうか?しかも、自分だって東北南部、関東に住んでいる限り晩発性傷害の確率から逃れることは出来ません。これまで原発推進あるいは容認だった学者が、ここにきて脱原発、反原発に変わるのも、それこそ最低限の良心です。自分の進めてきたことに重大な誤りがあったことを素直に認めて、原発を考え直す立場に転じることは人間としてごく当たり前のことだと思います。今後、原発を止めさせるためには大変多くの人々の力が必要です。これまで反原発運動をしてきた人たちだけでは足りません。この事故を契機に反対に転じた、あるいはこれから転じるであろう多くの人々の気持ちこそきわめて自然であり大事にされなければなりません。今こそあらゆる立場の人々が、原発を考え直し、止めさせる為に声を上げなくてはならないのだと思います。

_ tossini ― 2011/06/14 13:00

福島第一の事故の後から突然原発反対と騒ぎ出した連中---?

反論する気にもなりませんが、一言だけ…。
「気づきと反省、そこからの学習」は猿でもできます。それを否定することは、 人類の進歩を否定することになりますね。
原発と情死したい人って、いるんですね?驚きです。

_ イレギュラーず ― 2011/06/14 20:20

>漫然とエネルギーを浪費してきたのは消費者

というのは、ちと違うのではないかと思います。

いまや当たり前のコンビニ。近くのコンビニの求人情報。日中より深夜勤務の方が自給が安い。これってどうなんだろう。

生活スタイルを変えさせたのは、消費者なんだろうか?

エネルギー問題といえば電気…というのも問題。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/06/14 22:09

>「原発推進!もっと作れ!」さん
あなた、真夏のローマに行ったことがあります?連日38℃ですよ。
一昔前まで、ローマッ子たちは、エアコン無しでその暑さ乗りきってきました。今も続く7月8月のバカンスは、その知恵のひとつ。相変わらずデパートは13時から16時までクローズです。

少々電気なんかな足りなくても、Dolce Vita!
誰だって、ゆったりと楽しく暮らしたいじゃないですか。そして、「ゆったりと楽しく暮す権利」は金持ちだけのものじゃない。そんなイタリア人らしい思いが、国民投票の結果に表れたのでしょう。

羨ましいし、悔しいし、見習いたいし!私たちも頑張りましょう。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/06/14 23:05

>イレギュラーず さん
コメントありがとうございます。

そうなんですよね!
確かに、少しばかり騙され過ぎたと反省すべき点はあるのですが、「オール電化」なんて、誰も望んでいませんでした。決して窓の開かない超高層ビル、炎の見えない電磁調理器… 私たちが望んだものではありませんでした。そして、原子力発電所も。
今やっと、折返し点に立つことができたと思っています。

_ 原発推進!もっと作れ! ― 2011/06/15 01:02

だってローマは地中海性気候だから、100℉を越えていますって言われても、日本の夏とはわけが違う。一緒に居たのがイギリス人だから華氏ねw

置かれた状況があまりにも違うのだから、安易に欧州に同調しても、良い結果には至らないでしょう。

他方で、京の町屋の打ち水のように、涼を得る術も知っています。
そう低温の地中熱や、気化熱を利用すれば、エアコンの効率はずっと良くなります。
打ち水も無闇に水を撒けば良いというものではなく、少しこつがあります。

そういうことを真面目に考えないのは「誰かが何とかしてくれる」の延長に過ぎないと思いませんか?

水は過剰だからダムは要らないって話に安易に同調したのは誰ですかね。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/06/15 06:36

ローマの真夏は死ぬほど暑いです。体感としては、太陽が真上から来ます。気温自体もですが、道路も建物の石ですから、そこからの熱が凄くて… まさに町中がサウナ。

後半(最後の2行は除く)は、おっしゃる通りだと思います。
わが家では、とりあえず、エアコン封印!
縁台、団扇、蚊取線香、ステテコで頑張ろうと思っています。一部、家族に不評かも知れませんが(笑)。
皆の力で、「ニッポンの夏」を取り戻しましょう!

「原発推進!もっと作れ!」さん、そこまで考えているのだったら、ハンドル名、なんとかなりませんか?
「誰かが何とかしてくれる」から脱する一歩を踏み出すためにも。

_ 薫 ― 2011/06/15 22:02

こんばんは。

私事の話をさせてください。
今日、友達と原発の必要性について話しました。私は未来について、友達は今です。

今、電力が安定してなければ経済は破綻する。失業者が増えると言われました。
原発は嫌だけど、原発依存です。

ビジョンについて語り合いたい、今すぐに原発を全て止めるわけでなく20年先をみて徐々にシフト(自然エネルギー代替)できるよと意見交換しました。

怖いのは十分わかっているんですよね。。
だけど一度便利な生活、経済成長を続けてきた原発電力は、利権恩恵うけていない人にも蔓延してて、何か麻薬みたいだなと感じました。

私は50代です。子供の頃、夜は真っ暗セブンイレブンなんてありませんでした。九時になると電気代勿体ない、また台風がくると停電するの当たり前で蝋燭を用意したものです。

きっと今の人達には伝わらない昔の話に聞こえるでしょう。

私はこのサイトが好きでアップするの楽しみにしています。原発のなんたるか?を説明して、その危険性を学べます。

マスメディアでは到底知りえなかったこと。

これからも色々教えてください。期待しています。

また、ここで学んだこと私も広めます。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/06/15 23:44

>薫さん
応援ありがとうございます!温かい言葉に目が潤んでしまいました。
当面、玄海原発の再稼働問題、ポスト菅など、正念場が続きます。正しい知識の正しい解釈をモットーに頑張りたいと思います。
まだまだ、当情報室が知らない事実もたくさん有ります。謙虚に勉強を続けながら…

今日は、菅原文太さんと西田敏行さんの熱いメッセージが嬉しかったですね!
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/06/15/0004172766.shtml
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