続・急性白血病で福島第1原発作業員が死亡2011/09/07 16:34

福島第1での作業員の急性白血病に関して、日弁連が声明を出しました。

「急性白血病は遺伝などを原因とする例も見られるが、放射線被ばくや一部の化学物質への曝露等に起因する例が多く、その原因の特定は疾患の種類や遺伝性などの他の原因の有無なども含め慎重に検討する必要がある」(日弁連声明より)

どうにも不可解な事件(と敢えて言いたい)です。東電は、何の裏付けも取らずに冷徹に「無関係」とだけ言い張る。厚労省は沈黙。なぜかマスメディアも多くを語らず。
いったい、どうなっているのでしょうか?

日弁連は、亡くなった男性の職歴、生活歴、それから予想される被ばく線量を徹底的に調査し、その検討結果を公開することを求めています。
もう一つ行うべきなのは、遺族の承諾を得た上での、遺骨の分析です。火葬の温度は800℃程度らしいので、直接の原因となったのがストロンチウム90(沸点=1382℃)による被ばくならば検出される可能性が高いからです。

この事件が闇に葬られることを絶対に許してはなりません。もし、徹底して調査した結果が、本当に「原発と無関係」ならば、それはそれで受け入れましょう。しかし、結局、何も調べていない東電の発表を鵜呑みにするわけには行かないのです。

コメント

_ 牙 ― 2011/09/07 21:46

フクイチで働いていた作業員が白血病で亡くなっても因果関係を認めないのであれば、福島や近隣県および首都圏のホットスポット地域の子どもたちが放射線障害(含む晩発性障害)になっても東電は、

「因果関係は認めない」

んでしょうねぇ。

怖すぎる 東電の体質!
もう限界です。
許せません。
かつてのカルト集団(サリンをばら撒いた集団)と同じと言ったら過言でしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2011/09/07 22:49

あくまで問題は、「因果関係があるかどうか」です。
そして、その入り口として、調べもせずに「因果関係無し」とする東電の姿勢は絶対に許せません。
まずは、落ち着いて行きましょう!

_ ゆきぼ ― 2011/09/07 23:59

お世話になっています。
実はいろいろと探していることがあります。
福島原発事故以降、マスコミ発表でまれにさらっと
「東電社員被ばく上限を超える・・・」
作業員汚染水に足首まで・・異常なし等々
しかしその後の報道がありません
その後の経過を知らないでしょうか。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/09/08 00:15

>ゆきぼさん
その件に関しては、「サンデー毎日 9.18」に若干ですが現場作業員の声などが載っています。残念ながら、今のところ、それ以上の情報は無いです。

_ いわき市民 ― 2011/09/10 20:25

過去の公害訴訟の歴史をみると裁判で因果関係ありと認めさせるのはとても難しいことがわかります。裁判になったら東電も国も徹底的に因果関係はないと反論を始めるでしょう。御用学者を証人に呼んで。
毛髪、歯、骨 とにかく証拠を残して置く必要があると思います。

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