毎時1マイクロシーベルトで安心はできない2011/09/23 14:15

福島で、3.11以来初めて、空間線量が1マイクロシーベルト/毎時を切ったようです(文科省測定)。

『放射線量:毎時1マイクロシーベルト切る 福島、震災後初』【毎日新聞9月22日

台風による風と雨が、表土に付着した放射性物質を吹き飛ばしたり、洗い流したりしたのは、事実でしょうし、少しでも空間線量が下がったことは喜ぶべきでしょう。
しかし、記事を読んだだけでは、「1マイクロシーベルト/毎時」という数字が、あたかも安心できる数字として一人歩きしそうなので、正確な評価をしておきたいと思います。

全国平均で自然放射線による空間線量(外部被ばく量)は0.05マイクロシーベルト/毎時とされています。概ね西高東低なので、事故前の福島は、おそらく0.03~0.04マイクロ シーベルト/毎時だったでしょう。しかし、正確なデータがないので、ここでは、0.05マイクロシーベルト/毎時としておきます。

まず、下がったとは言え、1マイクロシーベルト/毎は、事故前の20倍です。誰が、何を根拠に安全と言えるのでしょうか?しきい値無し直線仮説(LNT)に従うなら、放射線が原因でガンを発症する患者は、平時の20倍に増えます。

さて、1マイクロシーベルト/毎時から自然放射線の0.05を引いた値が、福島第1から漏出した放射性物質による外部被ばく量となり、0.95マイクロシーベルト/毎時です。一日のうちの8時間を屋外で過ごすとし、木造家屋による外部被ばくの低減係数=0.4も算入して計算すると、年間の実効外部被ばく線量は4.99ミリシーベルト/年。ほぼ5ミリシーベルト/年に達します。
原発労働者が白血病を発症した場合の労災認定では、累積線量が5.2ミリシーベルトで認められた例があります。年間では5.73ミリシーベルト/年で労災認定されています。いずれも内部被ばくも含めての値です【当ブログ『原発作業員:被ばくでがん 労災10人』参照】。
一方、今回の計算結果の4.99ミリシーベルト/年は、外部被ばくだけです。目の前の地面上には放射性セシウムがあるのですから、少なからず、それが体内に入り、内部被ばくは受けることになります。実質的に、5ミリシーベルト/年を越えるのは確かでしょう。

また、1マイクロシーベルト/毎時を切ったのは地上高2.5メートルのデータで、地上高1メートルでは1.36マイクロシーベルト/毎時が記録されていることも見落としてはいません。

福島の皆さんには、少しでも低い数字を信じて、安心したいという気持ちもあるでしょう。しかし残念ながら、まだまだ危険な数字です。
とにかく、必要な場所では、避難を実行し(累積線量が問題となりますから、これからでも遅くありません)、除染で対応できる場所では、徹底して除染を求めていく。この姿勢が必要だと考えられます。

コメント

_ 福島より自主避難している家族より ― 2011/10/12 21:58

今現在、市が除染のための”マニュアル”を作成し、我々市民に呼びかけています。こう言えば聞こえが良いですが、ぶっちゃけていえば”自分の事は自分でやりましょう”とう内容です。
内容ですが、庭の土などは1cm削りましょう。理由は汚染土が多くなると処分に困るからと、、、。
屋根の除染は、雨などでほぼ落ちているのでやっても効果は薄い。といいながら、アスファルトについた放射能は落ちにくく高圧ガンでの除染は有効、、、。?
なぜ、アスファルトは効果があって、屋根は効果が薄い?
要は、高所作業などのお金がかかる場所は、効果が薄いなどと、市民に植え付けているのです。
しかも、私の地区では200名くらいいる団地なのに、予算は50万円で個人的には出資できない。と。
団地全体で予算50万円で除染って、、、何もできないでしょう。
そもそも、自分の所は自分でやるというマニュアルを作成している福島の市がおかしくなっています。
何の保障ももらえず、自主避難でのお金は自腹で、月々の赤字額は5万円以上!
放射線を受けながらも、電気料金は払えときている。
土地家屋の評価額など、もう雀の涙なのに、固定資産税は払えときている。
東電は、我々に払ってもらう義務はもう無いのだと、なぜわからないのか?
逆に我々に対し、保障料なり慰謝料なり払わなければならない立場なのに、何もアクションが無い。
国も、何もやってくれない。
市も県も、結局はお役所のピラミッドの下方で、市民の事は考えていない。
どうした日本!?
どこが頑張れ福島だ?
頑張っているだけ損している福島県民より、悲痛の声を聞いて下さい。

_ みつつかゆかり ― 2011/10/13 09:44

宮城県登米市住んでいましたが、大分に移住したものです。登米に築3年の家を残してきました。原発から130キロ圏内ですが福島より安全かもしれません。どうぞ我が家を使ってください。

_ (未記入) ― 2011/10/13 12:43

ローマの空間線量率は2.0~2.5μSv/時ですが、それをどうお考えか?

_ 福島在住の福島県民より ― 2011/10/13 13:24

前のコメントの方へ

あなたは何をがんばっているのですか。

国や県や市がやってくれるのを待っているだけではないですか。

土地家屋の評価額など、もう雀の涙なのに、というのであれば、下降値損害請求すればいいではないですか。

東電は、30km圏内は、保留にしてますけど、その他の地域は、対応すると言っています。
損害賠償請求書のその他の欄に資料を添付して、提出してくださいと回答をもらいました。

国や県や市が何もやってくれないのは、震災前も含めてかしこい国民は、承知しています。誰もあてになどしていませんよ。

自分で正確な知識を持ち、自分で行動しましょう。
同じ福島県人として、お願いします。

そして、このブログを書いている方へ

まず、下がったとは言え、1マイクロシーベルト/毎は、事故前の20倍です。誰が、何を根拠に安全と言えるのでしょうか?しきい値無し直線仮説(LNT)に従うなら、放射線が原因でガンを発症する患者は、平時の20倍に増えます。

もう少し、医学的に考えて発言しましょう。

掛け算ではないのですから。

統計学的確率論です。

もともと、人間は1日に1万個のガン細胞ができているのですよ。それを自己修復機能で抑え込んでいるから、ガンにならない。

1ミリシーベルトで平均1個の細胞が傷つけられると表現されています。

あなたの言う5ミリシーベルトであれば、年間5個です。

放射能は、低いに越したことはありませんが、1万個×365日=3,650,000個/年です。5個が加わるとそんなに一大事ですか。

あなたがの年齢が、いくつかわかりませんが、30~40年前の日本は今の1000倍~10000倍の放射能量でしたよね。

つまり、今の40~60代の人のガンの発生率が統計学的に増加していますか?ご自分で調べてみてください。

結果は、世界一の長寿国の日本となりました。

_ macween ― 2011/10/13 13:37

Everyone in Fukushima prefecture, everyone was affected, We sincerely sympathy and condolences. Us what we can do as human beings rather than as a Japanese national with the earthquake crisis management failed to spontaneously (Japan) I think a large responsibility. Our responsibility is put an incompetent politicians choose. Coincidentally, Fukushima, quite surprising that they occur in other areas where similar nuclear accident that just happened is not in the Northeast.
And I myself, feel what you can do the same for those who have been affected? Now, people have been tried. Help each other in all, the government move, move the politicians run a country. I think each person's behavior.

_ piyokichi ― 2011/10/13 15:55

福島から避難されている方のコメント拝読し、胸が痛くなりました。なぜそんなにも被害を受けて苦しんでいらっしゃるのに、自分たちで除染までしなくてはならないのか!?国も自治体も住民の痛みを全く感じていないのでしょうか!?あの県知事も結局は人口流出と産業の衰退だけを心配していて、住民の立場に立って何も考えていないように思います。
でも本当に一番悪いのは東京電力です。本来なら除染の費用も人員も東電から出すべきでしょう。ボーナスまでもらい給料だってたったの5%しかカットされていない。おかしいです。私は環境省に電話しました。「国の指導のもとに東電が全部やるべきでしょう」と。
私は個人的に知り合い(本社の幹部候補)がいるのでわかるのですが、奴らは残念ながら福島の方のことなどちっとも心配していません。心配なのは自分たちの生活の質が落ちないかそれだけです。(周りもそうらしい)自分たちも被害者と思っていますよ。あるいは否を認めないためにもそう言うよう教育されているのかもしれませんが。原発の収束は自分たちの生活が安定するためにも必要だというようなこと言っていますから。今までのものすごい贅沢な生活(これは世で噂されている通りです。全員ではないと思いますが。)も知っています。はっきり言ってインフラごときの会社でなんでそんないい生活ができるのか不思議でした。今になって腑に落ちたところです。奴らは癌細胞のように、利用者から多く巻き上げたお金にものを言わせ、政界(票田がありますから)、マスコミ、御用学者、立地自治体の首長らに血管をはりめぐらせて栄養を取り込んで増殖してきたのです。
私も事故後の話を聞いた時には憤死しそうでした。福島の方を思えば何も不平は言えませんが、私も関東に住んでおり、最近近所で高い線量が検出されたところです。多かれ少なかれ被害を被っています。いわゆるホットスポットでしょう。子供のことなど思えばなおさら不安です。でも福島の方は電気など何の恩恵も受けずにっもっと甚大な被害だけ被られたことを思うと、私たち関東のものも心からお詫び申し上げなくてはいけないと思います。何もできなくて申し訳ない限りです。
とにかく償いとして、訴えられることはお上に訴えていくくらいしかできることがありません。非力で申し訳ありませんが、私も毎晩眠れないくらい今の状況に怒り心頭です。お苦しみに心から共感いたします。

_ (未記入) ― 2011/10/13 17:52

飛行機に乗っているだけで、毎時5マイクロシーベルトくらいいっちゃう訳で、今回の世田谷の話とかニュースになるのは、ある種病的だと思う。

http://rocketnews24.com/2011/06/06/%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E5%86%85%E3%81%AE%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E5%80%A4%E3%81%AF%E9%AB%98%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%EF%BC%81-%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%80%A4/

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/13 21:48

自然放射線と人工放射線、内部被ばくと外部被ばくをゴッチャにしてはいけません。
この間、何度か書いてきている通りです。まずは、そこに線源あるのか?そして、身体の中に線源が入ってくるのか?それは、アルファ線源なのか、ベータ線源なのか、ガンマ線源なのか… シーベルトでは語れません。
世田谷の件は、ちょっとミステリーじみているので、情報がある程度整理されてから記事にする予定です。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/13 21:59

>あなたの言う5ミリシーベルトであれば、年間5個です。

基本的に、特に内部被ばくに関しては、シーベルトで評価することに反対ですが、ここは敢えて…
「5ミリシーベルト/年」であれば、全身の全ての細胞に対して、一年間に5本の放射線が刺さるという意味です。60億個の細胞に対してです。1ミリシーベルト=全身全細胞貫通です。時間で割れば、単位時間内にそれがどれだけ起きるのかを示すわけです。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/13 22:30

>ローマの空間線量率は2.0~2.5μSv/時

その中身を、外部被ばくと内部被ばく、宇宙線(地上に届くのは主にμ粒子)、2.0~2.5μSv/時のうち、ガンマ線はどれだけ?ベータ線は?アルファ線は?という視点から検証してください。一概に、シーベルトでは語れません。
例えば、自然放射線のガンマ線について言えば、少なくとも、その線源が体内に入ってくることは希なので、同じ線量でも人工放放射線の方が、ずっと危険なのです。今、目の前のそこに線源があって、それを体内に取り込む可能性が大だからです。その結果、長期にわたるベータ線内部被ばくを受けることになるのです。これは数字として外部被ばく換算のシーベルトには現れるものではありません。
http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/10/6144073

_ shiki ― 2011/10/13 23:04

>正確なデータがない
「日本地質学会 日本の自然放射線量」
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html
のデータはお役にたつでしょうか?旅行先での計測の度に上記サイトを閲覧してその地域の自然放射線量を減算し、事故による積み増し分を知るのに重宝しているもので。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/13 23:38

>shikiさん
「日本地質学会 日本の自然放射線量」は、有用なデータではあるのですが、大地からの放射線と宇宙線、ガンマ線とμ粒子が一緒に計算されているので(おまけに、ウラン系・トリウム系のアルファ線まで合算?)、一般の放射線計測器で実測された値と比較したり、足し引きしたりすることができません。
一般の放射線計測器で計れるのは、空間線量としては、基本的にガンマ線の分だけだからです。

放医研のデータは、外部被ばくと内部被ばくをゴチャゴチャ混ぜにしているので、これも実測値と比較しようがありません。

http://rika.s58.xrea.com/wiki.xcg?page=%B4%C4%B6%AD%C4%B4%BA%BA%A5%DE%A5%CB%A5%E5%A5%A2%A5%EB%A1%A1%A1%C1%A1%A1%BC%AB%C1%B3%CA%FC%BC%CD%C0%FE%CE%CC%A4%CE%C2%AC%C4%EA
に、「宇宙と大地からくる放射線の量」があります。宇宙線のμ粒子をどう換算したのか不明ですが、実測値と足し引きするには、こちらのほうが適当かも知れません。「はかるくん」は、今一???ではあるのですが。

で、結局、当サイトが当面の拠り所にしたのは、
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010505/01.gif
なのです。「大地ガンマ線」とありますが、関連記事を読むと「建物からのガンマ線」も含んだ値です。

正確な根拠は不明ですが、現在、各自治体は0.05μSv/hを自然放射線からのガンマ線被ばく量として、実測値から引いて発表しています(上乗せ値発表の場合)。
本当は、「大地からのガンマ線」は、日本では西高東低の傾向があるので、東北・関東では0.05μSv/hより低かったはずなのですが、3.11以前は、まともに計っていないので、どうにもなりません。

まとめます。
線量計で出るのは、基本的にガンマ線だけです。
自然放射線の内、ガンマ線は「大地と建物からの外部被ばく」分がほとんどです。
ある種正確な、比較や、足し引きは、この二つの値の間でしか成立しません。

_ 牙 ― 2011/10/14 00:35

人工放射線(原発事故による放射性物質)と自然放射線、放射線医療への混乱、誤解。
γ線、β線、α線の混乱。
内部被ばくと外部被ばくの混乱。
単位シーベルトへの混乱、誤解。

混乱か誤解であればまだいいのですが、確信犯の御用学者、原発推進派は、これらの混乱、誤解を上手く利用して安心・安全キャンペーンを行います。
悪く言えば「洗脳」です。

8月に、とある御用学者の講演会に行ってビックリです。
「イランのラムサールは、自然放射線量 平均10.2mSv/y、最大260mSv/y ですよ!イラン人の方の
ガン死亡率は相対的に全世界とほぼ変わりません。
皆さん、20mSv/y でも安全です。この辺は最大3μSv/h
で全く安全です。正しく放射能を怖がってください!」
私は唖然、閉口しました。
となりでうなずきながら懸命にメモを取っていた中年の女性は、きっと彼を信用したでしょう。
http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-2.html

被曝国日本(広島、長崎、第五福竜丸、そして今回のフクシマ)。

一般市民の混乱と誤解と無知につけ込んでくる御用学者は、世界の恥さらしと私は思っています。

子どもが、10年後、20年後に低線量による内部被ばくで健康障害(ガン等)を発症したときは手遅れなのです。

内部被ばくの怖さは、広島、長崎、チェルノブイリで人類はすでに経験しています。
まだ、内部被ばくの医学的メカニズムは不明点が多いだけです。
「分からないものを安全だ言いきるのは犯罪者と同じです」(肥田舜太郎講演会より)

_ 大山 ― 2011/10/14 01:49

こういうメールをいただきました。つきましてはたびたびで恐縮ですが ご教示いただければ幸いです。
_______________

放射性ヨウ素131と132は、既に消えています。
ですので今現在、実は注意しないといけないのはテルル129mから壊変した
「放射性ヨウ素129」かも知れません。β崩壊ですが半減期が長いことで131に比
べれば崩壊エネルギーが低いので軽視できるのか、私は判断できませんが・・・
放射性ヨウ素ならば甲状腺に蓄積されますし、テルル129mの放出量は3300兆ベク
レルと群を抜いています。
既にテルル129mの半減期33.6日のサイクルを7回迎えていますので、ほぼ100%が
放射性ヨウ素129に壊変しています。
現在、放射性ヨウ素は意図的に131だけしか検査していません。
「放射性ヨウ素の脅威は既に消えた」と言うのは詭弁だと考えます。
隠されている脅威でもあるので放射性ヨウ素129はβ核種ですが、追加土壌検査
を要請する必要ありと考えています。
_________________
実は現在フライデーでストロンチウムの件で紹介されていますが 7月に研究所所長と採取した南相馬の水からヨウ素が出ていたのです。

よろしくお願いいたします。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/14 22:12

>大山さん

テルル129mには、以下の二つの崩壊過程があります。

●テルル129m(34日)/63%→ガンマ崩壊→テルル129(77分)
●テルル129m(34日)/37%→ベータ崩壊→ヨウ素129(1千6百万年)

ただ、結局は、

●テルル129(77分)→ベータ崩壊→ヨウ素129(1千6百万年)→ベータ崩壊→キセノン129(安定)

の流れの中に入っていきますね。
参考:http://environmentalchemistry.com/yogi/periodic/Te-pg2.html#i126

そこで、3300兆ベクレルのテルル129mは、どこにどういう形で?ということですよね。結局、割と短い時間で、

●テルル129m(34日)→(63%=ガンマ崩壊+ベータ崩壊/37%=ベータ崩壊1回)→ヨウ素129(1千6百万年)

…とういう崩壊が起きていることになります。

現時点で、福島第1から放出されたテルル129mは、ほとんどすべてがヨウ素129に変わっています。半減期は1億7176万倍になりますから、ベクレル数としては、1/1億7176万で0.019ギガベクレル(=19メガベクレル=1.9×10の7乗ベクレル)くらいです。当初漏出したヨウ素131と較べると、ベクレル数はゼロの数で10個減ってますから、量としてはかなり少なくなっています。ただ、ゆっくりではありますが、ほとんど無限にベータ線を発し続けます。

この件に関しては、現時点で言えるのは、ここまでですね。

私としては、甲状腺に関しては、今まで全身に均等に拡散するとされていた放射性セシウムが、特に子供では、甲状腺に集中的に集積することが気になっています。
これに関しては「内部被ばくをどう評価するのか(1)」に書いた通り、ベラルーシからデータが出てきています。ヨウ素131だけでなく、セシウム134・137も子供の甲状腺を引き起こす可能性があるのです。

_ 大山弘一 ― 2011/10/15 19:55

いつもお世話になっております。
崩壊し 半減期が長くなればBqもそれにあわせて下がる というのが素人の理解です。

 政府が責任を持って現時点での核種の崩壊過程情報を出さない事、マスコミが流さない事、学者が言わない事・・・がすべて 東電利権を感じさせます。

明後日から南相馬市では学校再開が相次ぎ マスコミもキャンペーンを張っていますが 教育長は風邪マスクを配るだけで責任回避しています。
着用徹底と専用マスクを!と直談判しましたが 「在庫有るから・・・。」このレベルです。

つきましては「マスク支援キャンペーン」で対抗したいと思いますが どの程度のマスクが適当なのでしょうか?
コストパフォーマンスもありますので よろしくお願いします。
(出来れば速やかに避難させたいのですが なんとも力及ばず・・・。9月議会中に舞い上がりによる内部被曝は10倍危険http://savechild.net/archives/9087.htmlを伝えたのですが・・・。)

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/16 00:46

崩壊前と崩壊後が同じ原子数であれば、半減期とベクレルは反比例します。その解釈で正しいと思います。

マスクのスペックについては、残念ながら掌握していません。

「舞い上がりによる内部被曝は10倍危険」は、気になっている情報なのですが、何故なのかがマスメディアでは伝えられていません。この何故の部分が明らかになると、少しでも効果的な対策を立てられるとは思っているのですが。
残念ながら、続報待ちです。

_ 福島より自主避難している家族より ― 2012/01/29 01:49

福島在住の福島県民より
あなたは何をがんばっているのですか。
に対してのみコメントさせて頂きます。

まさか、こんな手厳しいコメントを頂けるとは到底同じ福島県民とは思えません。
ですが名前より、そうと理解してお答えします。
どうのこうのいっても、最大の”頑張り”は、
愛する家族を一刻も早く、”問題地”より離れることです。
というより、もう離れました。
(このサイトを見つけるのに時間がかかってしまいました)
1ミリシーベルトの話もされていますが、そんな小さな数値以上に、箇所箇所ですごい数値がある事にもうお気づきでしょう。
内部被曝のお子さんがいる中、どう説明されていくのか興味があります。
正直、私だけなら文句は言っても、そこに住み続けるでしょう。
ですが、3歳のかわいい息子がいて、悩んだあげくの自主避難です。
何も嗾けるようなコメントは失礼と思いますが、いかがでしょうか?
文章から察するに、随分擁護に廻られています。。。
数年後、もし貴方もくしは知人が体調を崩した時に、同じ意見を持っていられるかどうかなど、興味は尽きません。
しかしながら、同じ境遇の中そこに住む方なので、真摯に何も無き事を願います。

_ 二本松 ぽよよん ― 2012/02/01 08:53

こちら二本松では、積雪で多少遮蔽されていると言っても毎時0.7前後、室内で0.4前後の状態です。
私共は夫60代、私50代の二人暮しですが、もし子供や孫たちと同居だったら、全員で避難もしくは子供たちだけ避難させていたと思います。
「放射能なんかに負けないぞ、がんばるぞ」とは、わざわざ線量の高い所で無防備で生活することではないはずです。
「絆」とは、みんなで何も行動を起こすことなく、抜け駆けする者が出ないよう監視しあうことではないはずです。

40数年位前、「雨に放射能が入っているから、雨にぬれるとハゲになる」と言われていました。
子供だったのでよく分からず、「雨にぬれちゃったけど大丈夫かな」、次の日「あ、大丈夫だった」というレベルでした。
私は平成7年(1995年)に甲状腺を腫瘍で全摘しています。その頃は冗談で「ソ連になんて行っていないのにね」とか言っていました。死ぬまでホルモン剤を飲み続けなければなりません。
今回の原発事故で最初はまた冗談で「私は甲状腺がないんだから、甲状腺のガンにはならないよ」なんて言っていましたが、もしかしたら40数年前のことが影響していないとは言い切れない、とも考えるようになりました。
考えすぎかもしれませんが、完全に否定する根拠もありません。
こうして今回も数年後、数十年後に発症しても、それが原発事故によるものかそうでないものか、あやふやにされることが一番怖いと思います。

_ 自主避難 ― 2014/03/10 01:01

自主避難は正解ですねぇ。多分復興が出来ないのも原子力の想定外
に対して対策が出来ていない。日本の各都道府県に協力を求めて夜中に運ばれて要ると思います。原発に対して安全対策がなされていない現実をニュースで拝見しました。確かに原子力発電所が有ると便利かも知れませが!想定外に対処が出来ない事が現実です。
老朽化に対しても次から次へと建設するだけで安全対策がなされていない。地方の原子力発電所はどうなのでしょう?よその国も廃炉に向けて対策が行われて要るにも関わらず。日本の原子力推進派の方たちには良い計画が有るのか?知りたい原発の瓦礫の事似対しても多分復興の為にも知りたい方が多いのでは無いでしょうか?
今の段階では除染も桐がないと聴いて居ます。

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