「NNSA(アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダスト分析データ」を読む(改訂版)2011/12/05 00:27

先に公開した<「NNSA(National Nuclear Security Administration:アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダスト分析のデータ」を読む(ストロンチウムを甘く見てはいけない)>に関して、一部の検出地点におけるストロンチウムの数値に間違いがありました。混乱を招いたことをお詫び申し上げます。
改訂版を書き上げましたので、ここに公開いたします。


福島第1から漏出した放射性物質の種類は、数百種類とも1000種類以上とも言われています。主な31核種に関しては、原子力・安全保安院から試算値が発表されています。

放射性物質放出量データ』【原子力・安全保安院】

3.11から9か月が経とうとしています。
内部被ばくが大きな問題としてクローズアップされる中、事故直後に、原発至近に暮らす人々はもとより、私たち東北・関東に暮らす人間は、いったいどの程度の放射性物質を呼吸によって体内に取り込んだ可能性があるのか… あるいは、あの時期、どれだけの放射性物質が空気中に漂っていて、それが地面に落ち植物などに吸収され、内部被ばくに、どうつながっていくのか… 福島第1から出た放射性物質の核種別の量は、上記の通り、一応、明らかにされているのですが、その行き先は、放射性セシウム以外は、まともに追跡されていないのが現状です。
それを知るためには、事故直後に大気中にあった放射性物質の濃度が鍵になります。対応が後手後手に回ったため、日本政府は、それを調べていないのか、あるいは隠しているのかは分かりませんが、いまだに詳細なデータは発表されていません。

一方、アメリカの政府機関が、福島県内や茨城県、東京都内などで、詳細なサンプリング調査を実施し、データを公開していたことが判明しました。
NNSA(National Nuclear Security Administration:アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダストを分析したデータです。

7000件ものサンプリングデータがあり、アメリカ政府および米軍が、福島第1から飛来する放射性物質に対して、きわめて神経質になっていたことが伺えます。

NNSAによる大気中ダスト分析:元データ

上記のページから7000件分のCSVファイルが、一気にダウンロードできます。
ヨウ素・セシウム・ストロンチウム・テルル・ネプツニウムなどが検出されています。
GPSのデータが付いているので、計測場所も正確に分かります。東京港区のアメリカ大使館や各地の米軍基地をはじめ、担当者の自宅と思われる場所や、高速道路のサービスエリアやドライブインレストランの駐車場と思える場所もあります。
米軍が、これだけ自由に日本国内を動き回っていたのか、と気味悪く感じる部分もありますが、データが全面公開されているので、今回はそのことに噛みつくのはやめましょう。

以下は、特に目立つデータを抽出した一覧です。

「NNSA(アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダスト分析データ」より

では、項目や核種に分けて、解説を試みます。

●検出結果の単位について
NNSAのデータは、基本的に、マイクロキュリー/ミリリットルという単位で記されているので、これを<1マイクロキュリー/ミリリットル=3.7×(10の10乗)ベクレル/立方メートル>という換算式で、ベクレル/立方メートルに換算しました。
元データのごく一部(7000件の内の12件)だけが、単位が違っていて、単なるマイクロキュリーになっていました(これが誤報の元でした)。これもサンプルの体積で割った上で換算し、ベクレル/立方メートルにしてあります。

●当面の基準値
検出された数値が高いのか、低いのかを見極めるためには、どうしても基準値が必要になります。
法令により定められているのは、「排気中濃度限度」です。

排気中濃度限度』【原子力防災基礎用語集】

ゴチャゴチャと書いてありますが、要は、その環境下で3か月暮らした場合の被ばく量を一年に換算した時に、外部被ばく・内部被ばくを合わせた実効被ばく線量が年間1ミリシーベルトに達するかどうかで決められている限界値です。
過去の放射能漏れ事故などにおいても、基準値として採用されてきています。

柏崎刈羽原子力発電所の資料
注:上記資料では、「排気中濃度限界」を「告知濃度」と記しています。

では、NNSAのデータを読み進めましょう。

●ヨウ素131
まず、甲状腺がんを引き起こすヨウ素131。濃度限界は、5ベクレル/立方メートルです。
データを見ると、福島県内では、2250ベクレル/立方メートルという極めて高い数値が記録されています。なんと濃度限界の450倍。
茨城県にまで、かなり高い値が及んでいます。

元データを丹念に見ていくと、千葉市稲毛海岸で32ベクレル/立方メートル、米軍立川基地で16ベクレル/立方メートル、東京港区のアメリカ大使館でも7.3ベクレル/立方メートルという値が出ています。相当広い範囲で、5ベクレル/立方メートルという濃度限界を超えたのです。

福島では、子供たちの甲状腺検査が始まっています。異常が出ないことを祈るばかりです。
一方で、配布できたヨウ素剤を、なぜ生かすことができなかったのか… その責任は追及されなければなりません。

●セシウム137
いずれの検出値も、濃度限界の30ベクレル/立方メートルには及びません。比較的速やかに地面に落ちたと考えるべきなのかも知れません。

ただ、半減期が30年と長いので、今後の除染作業等で、セシウム137が、ふたたび大気中に舞い上がることのないよう、十分に配慮する必要があります。

また、セシウム137による土壌汚染は深刻で、その対策が急がれていることは言うまでもありません。

●ストロンチウム90
ストロンチウムに関しては、計算し直したところ、いずれも濃度限界以下の値ではありました。
本当に遠くまでは飛んできていないのか、それとも、速やかに地面に落ちてしまったのか… 現在、何カ所かで、土壌中のストロンチウム90の値について、議論になっています。まずは、その結果を待つしかないのかと思っています。

しかし、いずれにしても、ストロンチウムは一旦体内に入ってしまうと大変に危険です。
大気中から地面に落ち、水に溶けて、植物に吸収される。それを人間が食べるという食物連鎖がひとつ。牧草に吸収されて、それを乳牛が食べ、牛乳に濃縮され、それを人間が飲むという連鎖もあります。

体内にあるストロンチウムを検出するのは至難の業です。ベータ線しか出さないので、ホールボディーカウンターには反応が出ません。体内実効半減期は18年と長いため、尿にもごくわずかしか出てこないので、尿検査でも、なかなか見つからないでしょう。

結局、白血病で死んだ後に、骨を調べてみて、やっとストロンチウム90が原因だったと分かる。そういう恐ろしい物質なのです。

●テルル
テルル129m(半減期:33.6日)は、ベータ崩壊して半減期1600万年の放射性ヨウ素129に変わる放射性物質です。
体内に取り込んだ場合、テルル129mそのものによるベータ線内部被ばくと、娘核種のヨウ素129によるベータ線内部被ばくの両方を心配する必要があります。

テルル132(半減期:3日)も同様で、娘核種はヨウ素132(半減期:2.3時間)。いずれも警戒の要有りです。

データを見ると、テルル239mで最大237.54Bq/立方メートル、テルル132で831.76Bq/立方メートルという値が出ています。いずれも、濃度限界は20Bq/立方メートルですから、10倍から40倍という、大変に高い危険な数値と言えるでしょう。

2種類のテルルとも、自然界には存在しない放射性元素です。環境中に、その存在が認められれば、核燃料が損傷したという証です。1号炉の核燃料の85%以上が溶け落ちたことが明らかになった今となっては、呆れるしかないのですが、日本政府は、事故直後にテルル132を検出しながら、6月3日までその事実を隠してきたという事実が有ります。

本ブログ「テルル132と情報の隠蔽」参照

NNSAのデータでは、3月21日には、テルルの漏出が確認されています。そのデータは、日本政府にも伝えられたはずです。本当に隠すことを第一義にしているとしか思えません。

●プルトニウム239などの超ウラン元素
NNSAの7000件のデータの中で、超ウラン元素が特定されているのは、ネプツニウム239(半減期:2.4日)だけです。
5月8日に福島県岩瀬郡鏡石町岡ノ内で、553.10Bq/立方メートルが検出されています。
ネプツニウム239は、下のような崩壊過程の中で、生まれ、そして消える放射性物質です。

ネプツニウム239の半減期は2.4日、プルトニウム239の半減期は2万4千年。ということは、ネプツニウム239からプルトニウム239に変わることによって、単位時間あたりの崩壊数(ベクレル数)は1/365万に減ります。
そのまま拡散することなく崩壊したとすると、変わった先のプルトニウム239の濃度は、0.00015Bq/立方メートルになります。プルトニウム239の濃度限界=0.008Bq/立方メートルは下回ります(この計算では、すでに存在していたプルトニウム239は算入されませんが)。

ただ、心配なのは、アルファ線総計値を見ると、福島県内では4Bq/立方メートル以上、都内でも1Bq/立方メートル以上が検出されています。アルファ線を出すのは、おもに、プルトニウム、アメリシウム、キュリウムなど、ウランよりも重い元素=超ウラン元素です。
データは、間違いなく福島第1由来の様々な超ウラン元素が、遠くまで飛散したことを意味しています。今となっては、空中を飛んでいることはないと思われますので、土壌のサンプリングなどで、その行方を徹底的に追いかけ、核種を特定し、対策を取る必要があります。

●おわりに
残念ながら、NNSAのデータは、5月9日の分までしか公表されていません。
測定をやめたとは考えにくいので、何らかの理由があって、公表を止めているのでしょう。まずは、全データの公開をアメリカ政府に求めるべきだと考えます。

そして、日本政府や自治体も、もっともっと丹念にモニタリングを行うべきです。

ストロンチウムも、まだまだ調べられていません。プルトニウムをはじめとする超ウラン元素に関しても、まったくお座なりな調査しか行われていないと感じるのは、私だけではないでしょう。
福島第1から出たものは、必ずどこかにたどり着いています。その行き先を確かめ、ひとつひとつ対策を取っていかないと、多くの人の健康が、いや、命までもが危うくなります。

追記:
今回、NNSAのデータを扱ってみて、CSVファイルの中に、GPSデータまで組み込まれているのには、正直感心しました。日本はPDFが基本なので、 データを二次使用しようとしても、大変に手間がかかります。政府も東電も、二次使用を前提としたデータの公開の仕方に切り変えるべきです。
データは納税者のものであり、電力消費者のものであり、今回の事故で被害を受けたすべての人のものであり、この列島で、いやこの星で暮らすすべての人のものです。

コメント

_ 多摩小町 ― 2011/12/05 07:42


ありがとうございました。
厖大なデータを読みとくだけでも大変なのに 更にそれを計算して…本当にご苦労様でした。
まだ他にも日本人が知らない海外のデータがあるのでしょうね、
必要な情報が政府によって隠蔽されている現状では管理人さんのような民間の研究だけが頼りです。
これからも 頑張って情報を発信し続けて下さい。期待しています。

_ Oliveoil ― 2011/12/05 09:07

データの解析、有難うございます。参考にさせていただきます。
昨日記事が消えていたので、管理人様に 何かしらの
"圧力"が かかったのかと気になっておりましたが、
ほっとしました。

_ tsuboi ― 2011/12/05 09:58

大変分かりやすい解説ありがとうございます
データは全ての人の物、しかしそれを読み解いて下さる専門家が私たちのサイドにいてこそ、データが市民の物になります
ありがとうございます

_ ponta ― 2011/12/05 12:24

先日、貴殿の記事が見あたらないので何か異変がと思いあわてて、転載されているサイトを見つけ、自分のブログにその旨貼り付けました。
本日訂正版を再度掲載しました。
事後報告となり誠に申し訳ございません。
今後とも宜しく。

_ 段 勲 ― 2011/12/05 13:02

何時もお世話になります。
分かっていながらも実際自分の眼で確かめると驚くしかない情報でした。事故当時、こんなに危ないところにいる住民の皆さんに対して避難の命令が遅くまで出されていなかったことに改めて怒りが込み上げます。
当時、混乱した状況下国、NHK、原子力保安、安全委員会などの発表だけに頼っていた国民の信頼をまんまと裏切ってしまった彼らの発言と行動はこれからも断罪されなくてはなりません。
最近思うのは、関東地方に暮らしている私達にとっては事故当時より放射能が飛んできてある程度落ち着いているかに見える今現在が本当は危ないのでは?と言うことです。膨大な量の死の灰が飛んできているのにもかかわらず、ここ関東地方の各自治体はあまり除染作業に積極的ではないように感じます。事故現場からそれなりに離れているから安全ですよ。といわんばかり、私達の健康のために何をしているのかよく分かりません。実際何かをやってはいるのでしょうか?
生徒達に与えられる牛乳の検査を実施して子供達の被爆を防ぐための努力をしている自治体の長とか、住民の健康診断を実施する自治体とか、なかには住民の健康と安全のために一所懸命に働いている方々もいらっしゃるのですが、まだまだたりないような気がします。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/05 13:21

>Oliveoilさん
>pontaさん
とんだご心配をお掛けして、申し訳ありませんでした。
CIAにも、日本の公安にも拉致されていませんので、大丈夫です(苦笑)。
今後は、間違った情報を出さないよう、細心の注意を払っていきます。
また、お立ち寄りください

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/05 13:51

>多摩小町さん
>tsuboiさん

嬉しいコメントをありがとうございます。
ただ、私は、原子力の専門家でも、研究者でもありません。

大学時代は、某私大の物理学科の超劣等生(笑)。
それでも、好きな原子物理や生物学には、ずっと興味は持ってきた次第です。
若干の基礎知識はありましたが、ブログで書いている内容は、ほとんどが、3.11以降に勉強したものです。

この勉強は、ずっと続けるつもりです。なにしろ、原子力との闘いは長くなりますから。

_ 黒マグロ ― 2011/12/05 20:24

わかりやすくまとめていただき、大変ありがたいです。
浄水場汚泥やゴミ焼却灰、がれき、農作物、河川、山林、海、あらゆるところに、超ウラン核種やストロンチウム等が、ばらまかれ存在していると、思うべきなのでしょうね。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/05 20:46

>黒マグロさん
そうなんですよね。
東電や安全・保安院の発表を見ても、福島第1から、たいへんな量の放射性物質が出たことは確かです(外国の研究機関によると、もっと多いという説も)。
じゃあ、どこに行ったのか… 半減期が短い核種以外は、みんな、私たちの身の回りに存在しているんですよね。

_ 辻仁美 ― 2011/12/05 21:42

こんにちは!この度は、ほんとうに貴重な情報ありがとうございます。感謝いたします。私たちは、放射能防御プロジェクトという市民団体で活動しております。上記URLの土壌のサイトを立ち上げておりますが、貴サイトとリンクさせていただけたらなと思いましてご連絡しました。その件で、ご連絡いただけたら嬉しいです。

_ 多摩小町 ― 2011/12/05 22:10


「原子力の専門家でも研究者でもない」からこそ信用できるのです。3.11以来「専門家」や「政府」「官僚」「東大」が いかに信用出来ないものか イヤと言うほど思い知らされました。
専門家でないからこそ利害に惑わされず 0から出発して正しい検証ができるのだ と思います。とは言っても 基礎知識がなければ どうにもなりませんので その点は管理人さんにお任せするしかないので 私は応援専門ですが 宜しくお願いします。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/05 22:32

>辻仁美さま
当サイト、商用利用以外は、リンクフリー、コピペフリーです。どんどん活用してください。
アサブロに、リンクやブックマークの機能がないので、こちらからはリンクを貼れないのですが…
よろしくお願いします。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/05 22:38

>多摩小町さん
過分なるお言葉、感激しています!
しかし、全面的に任されても困るので(笑)、みんなで勉強しましょう!
当面、今ある放射性物質への対応が最大の課題ですが、再処理の問題、完全脱原発への道筋、最終処分場の問題など、そう簡単には片づきません。
福島第1だけに限っても、50年で片付くかどうか… もしかすると、100年以上かかるかも知れません。

反原発は孫子の代までと、腹をくくって取り組みましょう。

_ 大山こういち ― 2011/12/06 01:31

お世話になっております。
昨日、データを武田教授に送ったところ 本日のブログ・・・・驚きです。
_____以下______

どのぐらいのストロンチウムに注意すれば良いのかと言うことはまず「電離放射線障害防止規則」が参考になります。この規則は「労働者を守る」という明確な目的を持っていること、法律がコンパクトにまとまっていて普通の人でも見やすいという特徴があります.


この法律で、「これ以上は放射性物質として特に注意しなければならない」という量が「別表」という形で整理されています. それによると、1キログラムあたり、セシウム137なら1万ベクレル、ストロンチウム90なら10万ベクレルです。つまり、セシウムよりストロンチウムの方が10倍安全と言うことになります。


従って、現在、東京などで検出されているストロンチウムは量的には危険では無いことが判ります。またプルトニウムも同様です. つまり食材については「100で割る」で大丈夫ですし、空間からの被曝は注意を必要としません.
______引用終わり_____

これまでも「疑惑」がありましたが、「豹変」でしょうか?
「10倍安全」という表現自体も安直な「安全デマ」で
切羽詰まった感がありますね。

そもそも「量」ではなく 空中に浮いてる段階でアウトでしょうに・・・。

ネプツニウム、ストロンチウム、テルル、銀など一連の文科省の態度そのものになってますね。

 壊変してプルトニウム、イットリウム、ヨウ素、カドミウム、等の「壊変」を語らない学者は 「隠れ御用学者」のレッテルを張らなければならないかも知れません。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/06 09:21

>大山さん
武田先生はどうも???と思ってきたのですが、とんでもない発言が飛び出しましたね。

「空気中にある」あるいは「空気中にあった」ということは、地面に落ち、水や植物に入っていくということです。
「食材については、100で割るで大丈夫」なんていう、それこそ非科学的な見方をしてはいけませんよね。ホントに。

_ 多摩小町 ― 2011/12/06 11:11


大山さんのコメを見て 慌てて武田ブログを見ました。

大体「教授」になるには政治力が必要ですから…これは「想定内」のことじゃないですか。

でも 10万ベクレル…の件りでは思わず笑ってしまいました。
もしかしたら武田先生も放射能にやられてしまったのかもしれません。
3.11以前だったら「大学教授」のご高説は無条件で信じたかもしれませんが 嘘つき政府のおかげで国民は日々賢くなっているので 政府も大変でしょう。
どんな雑音にも惑わされず あくまで真実を追い求める国民がいる限り この国が滅びることはない と信じています。

_ DON ― 2011/12/06 17:18

α線ですが、大気中のラドンに触れないのはなぜですか?α壊変系列中環境で計測されるのは大半が希ガスであるラドンのはずですが。ラドンの発がん性は無視すべきではなく、WHOでは煙草の次に肺がんの原因としてやり玉に挙げるべく準備中と聞きます。

_ 牙 ― 2011/12/06 20:22

武田先生のブログは、かなり拝読しますが、基本「とんでもない」です。
3.11前の、彼のブログをよーく見てください。
3.11以降の氏の脱原発、反原発の啓蒙、貢献は認めますが、、、。
やはりまずい! 勝負(闘い)これから!

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/06 22:38

>DONさん
コメントありがとうございます。
さっそくですが、一般に「ラドン」と呼ばれているのはラドン222のことです。
ウラン238を親とする崩壊系列=ウラン系列崩壊(またはラジウム系列と呼ぶ)に属します。
http://www.ies.or.jp/ri_online/nature/nature304.html

福島第1の件に関して、ラドン222が大きな問題となっていないのは、不幸中の幸いとして、ウラン238が大量に飛散するという事態にはなっていないからです(使用前核燃料の96%はウラン238ですから、メルトダウンして、その後、固まった核燃料の中に大量に存在しています)。

ラドン222による被ばくが問題視されているのは、アメリカのユタ州やアリゾナ州のウラン鉱山、そして、鳥取岡山県境の人形峠ウラン鉱山です。詳しくは当ブログの以下の記事をご参照ください。
http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/08/07/6033440
信じられないような悲惨な事態が起きています。

たくさんの放射性元素を経由するのに、なぜラドン222だけが… と思われるかも知れませんが、ウラン系列崩壊の中で、気体として存在するのが、ラドン222だけだからなのです。他の元素は、固体として岩石の中に留まり続けますから、環境中に出てくる分は、あまり多くはないのです(とは言え、岩石の微粉末を吸い込んだら、たいへんに危険です)。

原発事故に関してはラドン222は無視してもよい、というわけではありませんが、まずは、ウラン鉱山での被ばくに深く関わっているのがラドン222なのだと考えていただければと思います。

_ 多摩小町 ― 2011/12/07 10:05


根っから文系の私には感覚的に理解できない核分裂、吉岡英介さんのを読んで概念はわかったのですが理解にまで至っていませんので 理系の人から見たらおバカな質問でしょうが 教えて下さい。

ウラン238は溶けて固まった燃料の中にある とのことですが それは今でも238のままある ということですか?

小出先生が 溶けた鉄やコンクリートと一体化した燃料は5~10mの地中に止まって安定化している と予想されてますが 安定化しても近寄れないのではどうしようもないわけで…

日本社会と同じように崩壊崩壊を繰り返し 久しくとどまりたるためしのない核物質、量と種類と時間から見て 今 穴の中にあるのは何なのか 世界一のスパコンを使っても計算できないのですか?
仮に計算できたとしたら 中の物質の割合に合わせた抑制剤を穴にぶっこんで核分裂反応を止めることが出来るんじゃないか と思うのですが…近寄れないなら抑制剤入りの小型ミサイルを打ち込めばいいのに。←もしかして 原発は経産省、ミサイルは防衛省で管轄が違うし法律が違うから駄目 とか言うんでしょうか?

何だか 政府は4号機が倒壊するのを待っているだけのような気がしてならないのですが 本当に打つ手はないのですか?

_ 石川 忠 ― 2011/12/07 12:07

あらためて国家とは?誰のためにあるのか?何のためにあるのか?国民は誰を信用したらいいのか?為政者に問いたい!

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/07 14:04

>多摩小町さん
ウラン238の半減期は44億6800万年です。ウラン235(7億年)やプルトニウム239(2万4千年)にくらべると、ずっと長く、放射性物質の中では、比較的安定している方と言えます。

原子炉の運転中(連鎖的核分裂反応が起きている間)には、ウラン235が分裂する際に飛び出した中性子が、ウラン238に吸収され、プルトニウム239になるという反応が起きるのですが、原子炉が停止している状態では、ウラン238は半減期とごくわずかの自発核分裂によってしか、その数を減らすことはありません。
したがって、溶けて固まった核燃料の中では、ほぼ、ウラン238はウラン238のまま存在し続けます。ただ、半減期が長いので、放出する放射線から見ると、プルトニウム239などの方が余程怖い存在です。
溶けて固まっている核燃料に近づけないのは、ウラン238のせいではなく、他の放射性物質(セシウム137やストロンチウム90などの核分裂生成物とプルトニウム239をはじめとする超ウラン元素)が発する放射線がきわめて強いからです。

残念ながら、放射性物質を中和したり、解毒したりすることはできません。
サリンやダイオキシンだって、一応、中和剤があるのに、なぜ?と思われるかも知れません。それは、一般の毒物は、分子構造によって、毒を持ったり、持たなかったりするからです。たとえば、一酸化炭素は毒ですが、二酸化炭素は毒ではありません。一酸化炭素は、酸素と炭素からできていますが、どちらも単独では毒ではありません。
しかし、放射性物質は、原子単体が気体や金属で存在しても、酸素と化合して酸化物になっても、いや、どんな化合物になっても、放射線の放出が止まることはありません。それは、放射線が分子を形成している原子、それも原子の真ん中にある原子核から出ているからです。

ご指摘の「抑制剤」は存在しません。それは、人間の科学技術がそこまで達していないからではなく、物理学の原理として、存在し得ないのです。だから、人類は原子力に手を出してはいけなかったのです。

_ 多摩小町 ― 2011/12/08 09:20


丁寧なご説明 ありがとうございます。
が 「原子力はこの世のものではない、冥界のものだからプルトニウムと名付けられた」とか「人間の手に負えるものではない」とか原子力に詳しい方たちは よくそう言われますが 納得できません。

原子力の技術は新幹線に例えれば 東京駅から出発して今 浜松あたりなんじゃないですか?
「人間の手に負えるものではない」というのは現在の技術が「到達点」であり これ以上の進歩は見込めない と断定することで
「自分こそ最高!」という専門家(原子力の権威)の自惚れではないでしょうか?

今 原子力界の中枢にいる 固定観念に縛られそこに安住している爺さんたちでは駄目でしょう。
原子力を扱う能力がないことがハッキリした東電に任せておいては永久に収束はできない。「権威」ではなく「探究心と情熱」を持った若い研究者たちに現場と情報を開示して 新しいステージに上がる時が来ている、そのために100億円単位の予算を組んで広く門戸開放すべきです。そして管理人さんにも その門をくぐる1人になって頂きたいと思います。
(頼むから何とかして!!!)

_ うっちゃん ― 2011/12/09 21:12

久しぶりにコメントさせていただきます。

ここ4ヶ月ほど超多忙で、ご無沙汰しておりました。今から一気に過去記事拝見させていただきます!

まずは最新記事ありがとうございます。いつも思うのですが、こうした詳しいサンプリング分析データなどは、いつも海外から出ますよね。当事国、日本は国内汚染状況の詳細データがあっても出したくないのか、出す気がないのか、はては出したくても手段が揃っていないのか?原子力に今現在も頼る国として、まずは環境への影響を定期的に細かくデータ分析できる手段、方法を持つことが第一ではないでしょうか?そして、それらデータを国民、海外諸国に開示することは原子力をもつ国としての義務です。

数ヶ月経って、実はこうでしたという発表や、諸外国のほうが詳細なサンプリングを行っているという事実、全く恥ずかしい!

これからもどんどん情報の提供をお願いいたします!

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/11 10:27

>うっちゃんさん
久しぶりのコメント、ありがとうございます。

ご存じかも知れませんが、ここのところ立て続けに、毎日新聞にイギリスの原子力政策がらみの記事が出ました。

『プルトニウム:英国が地下に廃棄へ 再処理から転換』
http://mainichi.jp/select/world/news/20111202k0000e030175000c.html

『風知草:プルトニウムの反乱』
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20111205ddm002070075000c.html

イギリスも、「脱再処理」「脱プルトニウム」に舵を切ったようですね。原発推進派のイギリスであっても、「再処理」「核燃料サイクル」「高速増殖炉」が、超危険な綱渡りの技術であり、経済的にも見通しがつかないと判断したようです。

一方、日本は…
米軍でも使われている線量計が、文科省から契約解除(「数値が高く表示される」ことが理由らしい)されるという、出来事が起きています。

『放射線測定器「文科省は数値改ざんを要求してきた」』
http://gendai.net/articles/view/syakai/134129

この期に及んでも、事実を直視しようとしない官僚たち。そして、都合の悪い情報は、どんどん隠蔽されていきます。
アメリカが、すべての情報を公開しているとは言いませんが、少なくとも、NNSAの生データ公開くらいの姿勢は見せて欲しいものです。

_ 金沢のSAWA ― 2011/12/11 18:09

お疲れ様です。
同じNNSAのデータリポジトリに4月2日~5月9にかけてC12(航空機)により計測された放射線量のデータがKMZ形式で公開されています。KMZのままではどうにもできないので、csvに変換して、http://gloco.jp/air.csvに置きました。このようなRaw Dataは福島県がほんの少し公開している程度他にはほとんどないのではないでしょうか?実際、このデータをQGIS(フリーなGIS、すぐにインストールできます)で、デリミテッドテキストヤとして貼り付け、'Cs-137 20'のカラムの値で適当に自然分類で色分けしてみて下さい。文部科学省が公表したマップそのもののような図がご覧いただけるかと思います。また、このデータを元にIDWで空間補間し、放射線量のコンターを作ってみました。放射線量のデータが「点」である以上、何らかの方法で補間しないかぎり空間分布=マップにすることはできません。そもそも、今、公開されているこの手のマップはどのような方法で作られているのか全くわかりません。もちろん、最大値がどこで計測されているのかもよく分からず。。。。アメリカはこのように生データをどんどん出して日本は全然出てこない。この差は一体なんなんでしょう?

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/11 22:15

>金沢のSAWAさん
そうなんですよね。生データを出してくれれば、たくさんの「知」が結集することができるのに…
日本の役人は、ホントに保身しか考えていません。彼らの出世と私たちの命と健康が秤に乗っている状態です。悲しいかな…

_ 大山 ― 2011/12/13 09:05

お疲れ様です。

50年預託線量の解説をしていただけないでしょうか?

行政は手前味噌で ここに逃げ込むようです。

何か月も過ぎたWBCデータで 内部被ばくを軽く見て
「福一とこれからのがん発生は関係ありませんと。」
って 「最後の砦」にするようです。

_ (未記入) ― 2011/12/13 12:35

データCSV内のUncertainty%というのはどのような項目と理解すればいいでしょう?気にしなくて良いのでしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/13 22:43

>大山さん
内部被ばく関連の所で、ちょこちょこ書いてはいるのですが、「預託線量」には、継続被ばくの算入が、まったくされていないようです。
よって、1回被ばくという、現在の福島の、そして、東北・関東の現状からは、かけ離れた設定での計算です。
今、論じるべきは、継続被ばくの問題であり、低線量内部被ばくの問題だと思います。

少し新しい情報が集まったら、記事にしたいと考えています。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/13 22:52

>(未記入)さん
コメントありがとうございます。
"Uncertainty%"は、「誤差」もしくは「誤差幅」を意味していると思われます。検出結果の中にも、あり得ない「マイナス」がありますので、誤差は存在しています。

私自身、研究者でも専門家でもないので、他にも正確に意味が掌握できない項目はあります。しかし、決定的な部分ではないと思われます。
一方で、私たち「素人」の解析に触発されて、専門家が本気で動いてくれることを望みます。

_ 塩爺 ― 2011/12/17 07:34

預託実効線量は、貴ブログの大山様への返信コメントにある「継続被ばく」「長期にわたる低線量被ばくの影響」が考慮されていないとの理解で正しいでしょうか?
勉強中ですがアドバイスを頂ければ幸いです。

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/food2_in

http://radi-info.com/q-614/

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/17 09:23

>塩爺さん
ご紹介頂いたどちらのサイトを見ても、預託実効線量に、「継続被ばく」「長期にわたる低線量被ばくの影響」が考慮されていないの明らかです。

大山さんへの回答で書き損なったのですが、計算式では、「一日あたりの摂取量」に「365日」を掛けますので、一応、一年間続けて摂取した前提で預託実効線量(50年分)が算出されます。

この場合、「一日あたりの摂取量」をどう見積もるかが大きな問題になります。個人的には、一人ひとりの「一日あたりの摂取量」を365日分というのは、推測すら難しいと思います。地域単位の統計的な値を出すのが精々でしょう。

また、ここまででお分かりかと思いますが、預託実効線量の計算では、「摂取開始から366日目以降の摂取量はゼロ」と仮定されます。
従って、「継続被ばく」や「長期にわたる低線量被ばくの影響」が考慮されていないと指摘しました。

仮に、「1年目摂取分による預託線量」「2年目摂取分による預託線量」「3年目摂取分による預託線量」…と足し算していけば、実質的に一生の間に受ける内部被ばく線量を推測できますが、これまた至難の計算になります。

もう一点、これは内部被ばく関連のデータ全体に言えることですが、核種によって蓄積される臓器や器官が異なることが算入されていません。ヨウ素は甲状腺に、ストロンチウムは骨に集まります。

追記:
http://radi-info.com/q-614/
に関しては、結構細かい間違いがあって、実効線量係数は核種によって異なります。
また、預託実効線量の単位は、「mSv/年」ではなく「mSv」です。

_ 塩爺 ― 2011/12/17 13:34

「預託実効線量」の問題点が整理(理解)できすっきりしました。
ありがとうございます。
ネットからの情報は、きちんとしたリテラシーが非常に重要ですね。(ネットだけではないですが、、。)

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/17 20:09

>塩爺さん
仰る通りです!
しかし、
http://radi-info.com/q-614/
のような「公的」と思えるサイトが、かなりテキトーな情報を流しているのは問題ですよね。
少なくとも、公的サイトは、誰にもでも平易に理解でき、かつ、正確な内容を公開すべきです。本来は。

私たちは、リテラシーで武装すべきですが、一方で、高いリテラシーを必要としない情報公開も求めるべきでは… というのが、私の考えです。

_ mokeihiki ― 2011/12/18 10:33

日本市民には身を守る正しい情報が必要です。放射能について学ばねば生きてゆけません。ありがとうございます。お写真含めて転載賜りました。
これからもよろしくお願い申し上げます。(礼)

_ 私設原子力情報室 ― 2011/12/18 11:18

>mokeihikiさん
ご連絡頂き、ありがとうございます。
当ブログ内に、興味を持った記事、気になる記事があったら、遠慮なくご活用ください。

_ 虹 ― 2012/02/26 02:07

どうしても読んで頂きたいブログ記事があります。

こちらのブログと内容的に近いと思い、投稿させて頂きました。
東北のアウターライズ地震が起きてしまった場合の4号機が引き起こすであろうカタストロフィについての記事です。

以前から内外の専門家が指摘している通り、4号機は既に傾いている上に、燃料プールは青空天井状態です。
大げさでなく、日本のみならず、地球上の生命体が危機に晒されています。どれだけの人がこの事実を認識しているのか、特に一人でも多くの日本人が自らの運命に一刻も早く気づかなければ、将来は無いかもしれません。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1136.html

_ 私設原子力情報室 ― 2012/02/26 18:42

>虹さん
4号炉については、当方も情報収集中です。近々、ブログ記事にします(予定)。

いずれにしても、爆発でボロボロになっている4号炉の燃料プールに、とんでもない量の核燃料があり、大きな余震、あるいは新たな大地震に襲われたら、ひとたまりもないことは確かです。
政府と東電が言う「核燃料の取り出し」は、本当に可能なのか?それが不可能な時、どんな対策・対応があり得るのか?反対派まで含めた多くの知を結集する必要があります。
私たちとて、カタストロフィーを指をくわえて待っているわけにはいかないのですから。

_ 虹 ― 2012/02/27 01:17

心強いご返答有難うございます。
私が今出来ることは”地震が来ないように朝夕祈りつつ”、信頼できるブログ記事を拝読し、何も知らない周囲の人達に情報を拡散することくらいです。
4号炉の危険性を熟知されているブロガーさん達が、何か行動を起こして下さったら、有難く着いていきたいです・・・。
記事、宜しくお願い申し上げます。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/02/27 16:34

>虹さん
今のスタンスで、イイじゃないですか!
原発問題の要は、知ること、そして、知らせることです。

当方も、原子力とはまったく関係のない仕事をしながらなので、どうしても、アップデートが滞る時期が出てしまいます。その限界の中で、知ることと知らせることに注力しています。

ありきたりな言い方になってしまいますが、多くの人が、自分のできる範囲で、反原発の声を上げることこそが問われているのだと思います。
裏を返せば、長い闘いになりますから、それを見据えて… ということです。福島第1だけをとっても、100年で更地になるかどうか。仮に、今、この瞬間、日本で、すべての原発の廃炉が決まったとしても、すべてがなくなるまでには、100年では済まないでしょう。原発とは、そういうものなのです。見過ごしてきた反省も含めて。

_ 虹 ― 2012/02/28 00:45

お返事有難うございます。お仕事をされながら、難解な問題を分かりやすく解説されるご苦労に、感謝申し上げます。
ただ、そんなに時間があるのか心配なのです。
今即座に手を打てば間に合うかもしれないのに、最悪の危機が迫っていることさえ国民に知らされず、67年前のように、2発目が落ちたら、と思うと・・・。
小出氏のような日本の専門家は匙を投げっぱなし、コメントのみで涅槃に入ってしまっているのではないでしょうか?

_ 冨田 重行 ― 2013/01/02 21:49

私もSrについて、単位が異なるデータについてエネルギー省に問い合わせていますが、サンプルのボリュームで割るというのはフィルターのベクレル量を表しているということになりますが、確認が得られたのでしょうか。もし、確認が得られているのでしたらお教えいただけないでしょうか。よろしくお願いします。

●検出結果の単位について
NNSAのデータは、基本的に、マイクロキュリー/ミリリットルという単位で記されているので、これを<1マイクロキュリー/ミリリットル=3.7×(10の10乗)ベクレル/立方メートル>という換算式で、ベクレル/立方メートルに換算しました。
元データのごく一部(7000件の内の12件)だけが、単位が違っていて、単なるマイクロキュリーになっていました(これが誤報の元でした)。これもサンプルの体積で割った上で換算し、ベクレル/立方メートルにしてあります。

_ 私設原子力情報室 ― 2013/01/05 10:11

>冨田さん
「サンプルのボリューム」とは、「検出に使用した大気の量」のことです。私が公開したデータでは、単位体積=立方メートルに統一をしています。フィルターの体積は関係ありません。

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