自然放射線を理解する2011/10/14 17:41

当ブログに寄せられるコメントを見ていると、自然放射線に対する質問や意見が結構あるので、チャート式で、分かりやすく整理しておきたいと思います。

イラストを見て頂ければ、私たちが地上で受けている自然放射線は、大きく4種類に分類されることが分かるかと思います。一つ一つ見ていきましょう。

●二次宇宙線による外部被ばく
宇宙から地球に飛び込んでくる宇宙線を一次宇宙線と呼びます。これは、ほとんどが陽子で、地上までは届きません。一次宇宙線が空気中の原子や分子と衝突して生まれるのが二次宇宙線。その内、地表にまで届くのは、ほとんどが素粒子の一種のミュー粒子です。
よく、飛行機に乗ると余計に外部被ばくをすると言われますが、これは事実です。高空では、二次宇宙線の内のガンマ線が存在しますので、これが航空機内にまで届きます。また、海抜数千メートルという高地には、二次宇宙線のガンマ線が、ある程度、届いていると思われます。

●大地と建物からの外部被ばく
岩盤の中には、ウラン238をはじめとするウラン系列と、トリウム232をはじめとするトリウム系列の核種、さらにカリウム40やルビジウム87が含まれています。これらが発するガンマ線が「大地と建物からの外部被ばく量」の元です。特に、花こう岩にはウラン238が多く含まれています。
建物も含む理由は、建材の石やコンクリートなどに、自然に存在する放射性物質が入っているからです。

日本国内で、「大地と建物からの外部被ばく量」の値を見ると、おおむね、西高東低の傾向を示します。これは、西日本に花こう岩質の岩盤が多いのと、関東では、関東ローム層によって岩盤自体が厚く覆われていて、地表から出てくるガンマ線が少ないからです。

注意したいのは、人工放射線(今で言えば、福島第1から飛散した放射性物質による放射線)と違って、「大地と建物からの外部被ばく」では、線源となる原子が岩の中や石の中なので、これらを吸い込む可能性は少ないということです。
自然放射線による外部被ばくと人工放射線による外部被ばくを同列に語る人たちがいますが、この点を見落としているか、意図的に誤魔化しています。

●呼吸で摂取
呼吸で摂取した放射性物質による内部被ばくは、主にラドン222によって引き起こされています。ラドン222は、花こう岩などの中にあるウラン238が崩壊する過程で生じますから、世界中どこにでも微量は存在します。

自然放射線の枠外ですが、ラドン222による内部被ばくは、ウラン鉱山の近くでは深刻な問題を引き起こします。日本で唯一のウラン鉱山があった鳥取県の人形峠や、アメリカ・アリゾナ州のレッドロック鉱山付近では、たくさんの人が肺ガンで亡くなりました。

●飲食で摂取
飲食による内部被ばくに関連している自然の放射性物質は、カリウム40とウラン系列・トリウム系列の核種です。
よく、「カリウム40は天然のカリウムの中に0.0117%含まれている」と言いますが、世の中に天然でない原子は存在しませんから、岩石の中でも、野菜の中でも、水の中でも、人体内でも、そして、ドラッグストアで売ってるカリウムのサプリメントの中にも、0.0117%のカリウム40が含まれています。これから逃れようとすると、カリウム不足になってしまいますから、受け入れるしかありません。ただ、後述しますが、「カリウム40が止むを得ないから、セシウム137も止む得ない」という話にはなりません。

さて、自然放射線を考える上で、見落としてはいけない点があります。
それは放射線の種類。実は、自然放射線のうち、ガイガーカウンターなどの一般の空間線量計で検知できるのは、「大地と建物からのガンマ線」だけなのです。

内部被ばく関係はアルファ線とベータ線、二次宇宙線はミュー粒子という素粒子がほとんどだからです。「私たちは、自然放射線を年間2.42ミリシーベルト(日本では1.5ミリシーベルト)も浴びている」などと言って、実測された空間線量を過小評価しようとする人たちがいますが、これはまったくの誤魔化しです。実測値から引き算できるのは、0.05μSv/h(=0.3mSv/y)の「大地と建物からの外部被ばく量」だけです。

以下、自然放射線に関する気になる話を二つ紹介しておきます。
●高自然放射線地域
世界には、自然由来の「大地と建物からのガンマ線」が高い地域があります。

インドのケララとブラジルのガラパリでは、トリウム232(基本はアルファ崩壊ですがガンマ線も出す)を含むモナザイトという鉱石が原因となっています。
イランのラムサールでは、温泉の噴出によって溜まったラジウム。中国の陽江は粘土層に含まれるウラン238が崩壊してできるウラン系列核種が発するガンマ線が原因です。

これらの地域は、他の地域と比べても、がん発生率に差がないとされています。その理由は、今も研究が続いています。ただ、これらの地域の高くなっている放射線は、主に「大地と建物からのガンマ線」によるものだけだということは、理解しておきましょう。
さらに、線源となる原子のほとんどが、岩や石ころの中に存在しているので、放射性物質そのものを吸い込んで、内部被ばく量が多くなることは、ほぼ考えにくい環境です。

●カリウム40とセシウム137
最後は、飲食で体内に入ってくるカリウム40と、カリウムに化学的な性質が似ているセシウム137についてです。

「カリウム40は、体重60kgの成人男子の体内に約4000ベクレルもある」と言われます。これは間違った数字ではありませんが、4000ベクレルという、いかにも高そうな数値を引き合いに出して、人体がカリウムと勘違いして取り込んでしまう放射性セシウムの影響を過小評価しようとする悪意に満ちた宣伝です。
カリウム40は、体重1kgで計算すると66.7ベクレル/kgしかありません。米や肉や野菜の500ベクレル/kgという基準値が、いかに高いものか、お分かりいただけると思います。
そして、カリウム40の半減期は12.8億年。セシウム137の半減期は30年です。仮に同じ原子数が存在すると、セシウム137はカリウム40に比べて、時間あたり、なんと4267万倍の放射線を出します。
ほんの少しのカリウムが、セシウム137と入れ代わっただけで、恐ろしいことが起きるのです。

以上、「自然放射線で騙されないための知識」として、ご理解頂ければ幸いです。

コメント

_ (未記入) ― 2011/10/17 19:19

 二本松市に住む50代の主婦です。子供たちは遠くにいるのでほぼ安心かと思います。
 市の発表では毎時0.8~1.0マイクロシーベルト、わが家で先日購入した測定器(RD1503)では室内で0.5~0.6、窓際や玄関では1.0以上、雨樋近くに至っては7.0以上とか表示されます。
 こんな中でも役所など大きい建物の中は、0.1以下~0.15程度のようです。改めて役人がうらやましいと思うとともに、夜だけでもここで眠れたらなあ、と思いました。
 赤ちゃんや幼児とそのお母さんだけでも、夜間役所の和室などを開放してくれたら、と考えます。
 夕食、入浴を済ませて寝るだけ、朝は起きたら自宅へ戻る。それだけでも被曝を減らせるのではないでしょうか。
 こんな方法、どうでしょうか。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/17 21:05

コメントありがとうございます。
で、さっそく…

線量計で出る数字は、3.11以前であれば、0.05μSv/h以下だったと考えられます。外部被ばくだけで、10倍とか50倍ですよね。ご心配はごもっともです。

仰る通り、大規模なコンクリート製の建物の中では、外部被ばく線量は、かなり減ると思います。しかし、そこをどう活用するか… 個人個人の状況があって、なかなか一概には難しいですよね。

一方、住宅地はある程度除染ができても、山林は難しいという問題も残ります。
避難なのか、移住なのか、除染なのか… これは相反するものではなく、東電と国が、すべての情報を明らかにした上で、住民の皆さんに判断が委ねられるべきです。
現状では、核種ごとの分析値など、多くの情報が隠蔽されています。その結果、住民の皆さんの中にも、避難なのか除染なのかで、意見が割れている地域もあると聞きます。これは不毛です。
すべては、情報の公開とそれを求めていくところから始まると私は考えています。

_ marguerite ― 2011/10/28 16:47

30代後半、3歳児の親です。3月の事故以来、黙々と放射線について調べ続けています。
自然放射線について調べているうち、こちらに辿り着きました。
大変詳しく分かりやすい説明で、勉強になります。ありがとうございます。

今回、疑問がありコメント投稿いたしました。
最近ガイガーカウンターを手に入れ、自宅周辺を計測しています。
空間線量0.2~0.3μSv/hの地域です。
自宅は鉄筋コンクリートマンション9/11階ですが、上階の方が、より線量が高くなるのです。
南側は建物が無く開けた立地、北側には大きめの道路もあり、ビル・マンション等が隣接しています。
9階自宅は、外廊下からベランダまで、ほぼ同じで0.1μSv前後ですが、3階4階では0.05μSv前後まで落ちます。
5階あたりから上になると数値が上がるようです。

これまで地面から高いほど放射線量は下がる、という認識でしたので少しショックでした。
コンクリ建物による遮蔽も期待していましたが、木造戸建てと大差ありません。
・自然放射線?
・周辺ビルの屋上に溜まったものが浮遊している?
・建物に含まれる放射性物質ならば下の階はなぜ低いのか?
素人なりにあれこれと考えていますが、やはり分かりません。
(計測にはHORIBA Radi,RADEX RD1706を使用、計測値はほぼ同じです。)
知識のある方のご意見を伺えたら、とても嬉しいです。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/29 01:42

>margueriteさん
コメントありがとうございます。
3歳のお子さんがいるとのこと。心配ですよね。

さっそくお訊ねの件ですが…
一般的に、コンクリート造りの建物内における「大地と建物からの自然放射線」は木造家屋よりも高くなります。コンクリートに微量含まれているウラン238などの影響です。「大地と建物からの自然放射線」は、屋内の方が低くなりそうな感じがしますが、ヨーロッパのデータなどを見ると逆で、石造りの家が多い地域では、屋内>屋外です。日本では、屋内≒屋外(約0.05μSv/h)となっています。これは木造家屋が多いせいでしょう。ただ平均値なので、日本でもコンクリート造りでは、屋内>屋外です。これは階の高さには影響されないはずです。

一方、福島第1由来の人工放射線は、コンクリートである程度遮蔽されます。また、すべてが地表に沈着している放射性物質(主にセシウム137か)からとすれば、階が上がれば線量は下がるはずです。

従って、「鉄筋コンクリートマンション9/11階ですが、上階の方が、より線量が高くなる」というのは、頂いた情報からだけでは「謎」です。
その高度にだけ、放射性セシウムが浮遊しているというは考えにくいし…
たとえば、9Fに大きなテラスがあるとか、屋上緑化をしているとか… 植物がたくさん育っていて、根元に苔が…とか、ならばあり得るのですが。

いずれにしても、他の方から別の測定器を借りて、同じ場所で測ってみることをお薦めします。それでも同じ傾向が出るようであれば、自治体に計測の依頼をするのがよいと思います。

_ marguerite ― 2011/10/29 09:56

こんなに早くお返事いただけるなんて!
丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございます。

専門の方でも簡単に説明の付く事例ではないようですね…
アドバイス頂いたとおり、まずは他の機種でも測定できるように動いてみようと思います。

情報発信、今後もよろしくお願いします!

_ yamaoya ― 2011/10/31 22:02

この記事の中の1文についてお尋ねします。
「内部被ばく関係は、アルファ線とベータ線がほとんど」とありますが、たとえば、セシウムが体内に入った場合に、その被ばくエネルギーを計算する際にγ線を考慮しなくてよい理由は何でしょうか。逆に空間線量を線量計ではかる際にベータ線を考慮しないのは、単にベータ線の飛翔距離がごく短いためでしょうか。
よろしくお願いします。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/10/31 22:18

>yamaoyaさん
コメントありがとうございます。

さっそくですが…
セシウムが体内に入った場合に、その被ばくエネルギー(量)を計算する際にガンマ線を考慮する必要は、間違いなくあります。ベータ線は至近距離に、ガンマ線は体内の遠くまで届きます。一部は、体外に飛び出します。いろいろな解釈があるのですが、全身均等被ばく換算(あまり意味のない計算なのですが)で、実質的には、ベータ線だけの場合の2倍弱を被ばくします(ベータ崩壊+ガンマ崩壊の核種の場合)。

>逆に空間線量を線量計ではかる際にベータ線を考慮しないのは、単にベータ線の飛翔距離がごく短いためでしょうか。

その解釈で間違いないと思います。
まず、余程のベータ線源が近くにない限り、ベータ線は空間線量計の値には影響しません。逆に、余程の値が出た時には、センサー部分をアルミ箔で覆えば、ガンマ線だけの線量を計れます。

_ yamaoya ― 2011/11/01 00:36

早速の回答ありがとうございます。
このような素晴らしいブログがあるとは、
ありがたい限りです。

今後ともよろしくお願い致します。

_ momo ― 2011/11/12 09:39

初めまして、私は群馬県の北部にあります川場村に住んでいます。
川場村は、9月中まで村のHPで、毎日文化会館前で計量した空間線量(0.5μ㏜/h)を発表していたものを削除して

10月13日「健康に影響なし」の安全宣言をしました。
http://www.vill.kawaba.gunma.jp/topic/img/92.pdf

この内容をみると

「村内の空間放射線量が自然界で受ける放射線量以下まで低減」とする線量評価がまったく理解できません。

そもそも村内のたった9か所、それも線量が低い所を測定結果として採用している事が納得できません。

この安全宣言の内容をご覧いただいて、ご意見をお聞かせ下さいませんか。
http://www.vill.kawaba.gunma.jp/topic/img/92.pdf

_ 私設原子力情報室 ― 2011/11/12 21:08

>momoさん
コメントありがとうございます。

さっそく、本論に行きます。
まず、「線量評価」のところに、大きな誤魔化しが二つ有ります。
福島第1由来の「追加被ばく線量」と「自然放射線量」を横に並べて較べても、何の意味もありません。「追加被ばく線量」は、あくまで上乗せ分です。絶対にこの点で騙されないでください。

もう一点は、自然放射線量に関して、内部被ばくと外部被ばくをごちゃ混ぜにして、数字を大きく見せようとしている点です。実際に線量計で出てくる数字は、ガンマ線の分だけです。もし、自然放射線と較べるなら「大地と建物からの自然放射線(ガンマ線)」のみと較べなければいけません。それも前述の通り、どちらが多いとか少ないとかではなく、「大地と建物からの自然放射線(ガンマ線)」に対して、どれだけ上乗せ分があるのかを論じなくてはいけません。

3.11以前の「大地と建物からの自然放射線(ガンマ線)」は、全国平均で0.05μSv/h(≒438μSv/y)程度だったと考えられています。いったい、何倍になっていますか?川場村発表の平均値は0.20μSv/hですから、それを素直に受け入れたとしても4倍です。
おまけに、川場村には山林がかなりありますよね。おそらく汚染の実態は、発表のレベルを大きく超えていると思います。

さらに、川場村の資料では「文科省が示した線量低減策実施の基準値=1.0μSv/h」を安全の拠り所として上げていますが、これはいつの基準でしょうか?
現在、国は1mSv/yの場所は除染するという方針を打ち出しています。この数字が妥当かどうかは、ここでは論じませんが、1mSv/yは、線量計での数値(屋外)では0.32μSv/hに相当します。川場村は3倍も高い基準値を使って、「健康に影響なし」キャンペーンを張っていると言っても言いすぎではないでしょう。
「上乗せ分=1mSv/y」という現状の国の基準を当てはめても、川場村には除染しなくてはいけな場所が、たくさんあると思います。実際に、文化会館前で0.5μSv/h(≒2.37mSv/y)が出ていたのですから。

川場村の安全宣言には、何の根拠もありません。繰り返しますが、騙されないでください。

なんで、住民の健康を第一義に考えるべきな地方自治体が、東電と原発推進派のための立場を取るのか… 私には、まったく理解できません。

_ momo ― 2011/11/13 10:05

早速、お答えいただいてありがとうございます。
素人ながらもオカシイ、変だぞと思っていたので・・・すっきりしました。
自宅は村内でも線量が高い地域になると思いますが、室内で0.15~0.24μ㏜/h 屋外は0.4~0.7μ㏜/h位
雨が落ちる所は9μ㏜/hを超える所もありました。(環境放射線モニタ PA-1000 Radi使用)

私は子ども達の低線量内部被曝を大変心配しています。
しかし、村行政も住民も風評被害を恐れるばかりに「放射能汚染が心配だ」と口に出す事も憚られる状況が続いています。

大変な放射能汚染の現実の中で生活しているのに、見えない放射能をどうしたらいいのか漠然とした不安だけが大きくなるばかりです。
見慣れないシーベルトやベクレルがついた様々な数字が理解しにくいためか、放射能汚染の危機は置き去りにされたまま
地域の関心は、見えない放射能よりも農業や観光に対する風評被害による減収に集中してきました。

目の前の風景は去年と変わりなく、放射能汚染の事さえ考えなければ豊かな実りの秋。
田んぼには、例年通り収獲後の稲束が山積みになっています。
気になって、線量計を置くと0.32μ㏜/h、その稲束は飼料や堆肥に使われたり、ブドウ畑などで保温や乾燥除けの為に敷かれます。
心配になって役場に電話してみると「すぐに対応を考えたい」との答えでしたが、結局なんの対応もされませんでした。
稲わらと同じように里山の落ち葉を集めて持っていく農家もいます。(群馬県は県内全域の稲わら発酵飼料の利用可にしています)

今は、ひたすら
インターネットや書物などで内部被曝の情報を集めたり、またチェルノブイリと福島の汚染状況の対比を見て
群馬県北部、利根沼田地域の汚染状況が想像以上に深刻ではないかと思って心配しています。

10月、こんな放射能汚染なかったかのように、野田総理がやってきて、収穫を迎えた田んぼでにこやかな笑顔でコンバインに乗る姿がNHKのニュースで流れ、今月末には米の食味コンクールの国際大会が再開されます。

また、国は、放射線が毎時0.23μ㏜を超えている市町村が希望すれば放射性物質汚染対処特措法に基づき
「汚染状況重点調査地域」の指定を受け、除染計画を策定するということで、村も除染を進める考えのようですが、あんないいかげんな安全宣言をするような村なので、除染計画事態が心配です。

_ 私設原子力情報室 ― 2011/11/13 11:21

>momoさん
川場村の状況を知るにつれ、心が痛みます。
稲わらや落ち葉が、今までと同じように扱われているとしたら、大変危険な気がします。放射線は色も形も匂いも無いので、どこかで誰かが「安全だ」と言ってしまうと、そっちを信じたくなる人が増えてきます。しかし、それこそがもっとも危険なことで、今は、冷静に数字を見て、より安全を確保する方向で、出来るかぎりの対策を打っていくべきかと思います。

_ momo ― 2011/11/13 15:31

コメントありがとうございます。
今は、低線量内部被曝について・・・特に小さなお子さんのママ達に知ってもらおうと思って少しずつ声をかけています。
「福島とチェルノブイリの年間1ミリシーベルト」の図がとても分かりやすいのでお借りしてもいいですか?

_ 私設原子力情報室 ― 2011/11/13 17:35

>momoさん
当ブログで作成した図表類は、商用利用以外はフリーです。どんどん活用してください。

_ momo ― 2011/11/13 21:45

ありがとうございます!!

_ 匿名 ― 2012/01/10 16:28

素晴らしいブログをありがとうございます。最近情報を集めていなかったので、updateに大変役立ちました。
ところで、

>カリウム40は、体重1kgで計算すると66.7ベクレル/kgしかありません。米や肉や野菜の500ベクレル/kgという基準値が、いかに高いものか、お分かりいただけると思います。
そして、カリウム40の半減期は12.8億年。セシウム137の半減期は30年です。仮に同じ原子数が存在すると、セシウム137はカリウム40に比べて、時間あたり、なんと4267万倍の放射線を出します。
ほんの少しのカリウムが、セシウム137と入れ代わっただけで、恐ろしいことが起きるのです。

という部分の記述についてですが、ベクレルの話から、突然原子数の話になっていて、読む方によっては混乱を招くと思います。ベクレルは単位時間の崩壊数なので、その値でそのまま評価するほうが放射能については比較が簡単なはずです。記述が間違っているわけではない気がするので、煽ってるとは言いませんが…。個人的には、原子数で基準が決まっているならばともかく、その「ほんのちょっと」が置き換わらないように500ベクレルという放射能で基準を作っており、(原子数で基準が決まっている場合に比べれば)比較的真っ当であると解釈すべきところでないかと思います。

ともあれ、このようなブログのおかげで手軽に情報を得ることができます。今後とも発信よろしくお願いいたします。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/01/10 20:15

>匿名さん
この話は、かみ砕くと以下の通りです(おそらく、すでに理解されていると思いますが)。

元々、100億個のカリウム40原子がありました。
その内、10億個がセシウム137に入れ代わりました。
その10億個の原子について見ると、単位時間内(1秒間)に崩壊する数(ベクレル)は、元の10億個のカリウム40に比べて4267万倍になり、一般には放射線量も4267万倍になるという話です。
放射線一本あたりのエネルギーは無視していますが、基本解釈は間違ってないですよね?

「元々、カリウム40があるんだから、代わりにセシウム137が入っても…」という誤魔化しに対する反論として記述しました。

_ pion ― 2012/02/22 16:38

いつもわかりやすい説明・情報に感謝し参考にさせて頂いております。
現在仙台在住の転勤族です。
堀場製作所PA-1000で計測しながら、3.11以後の原発由来の放射能汚染を現実として、内部被ばく等に気をつけて生活してきました。
現在自宅マンション5Fで平均 0.05μSv/h、外部(地上1m)で 0.07~0.1μSv/hです。
主人が今春東京に転勤となり、先日、世田谷区・調布市・狛江市(東京寄り)辺りのマンション物件を見に行ったのですが、マンション内部(1F ~5F) 0.7~0.11μSv/h (0.11は1F物件でした)、外部(地上1m) 0.07~0.1μSv/hでした。
この辺りも3.11の原発由来の放射能汚染を少なからず受けていると思っていますが外部と室内の数値があまり変わらないのが腑に落ちなくコメントさせて頂きました。
日本西方面の自然放射線が高い場所と同じ理由でこの辺りも高いのでしょうか?
この辺りの3.11以前の数値がわからず、ご意見を伺えたらと思いコメント致しました。
宜しくお願いいたします。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/02/23 08:27

>pionさん

屋外と屋内で線量があまり変わらないのは、建材(主にコンクリート)に含まれる自然放射性物質の影響と考えられます。
コンクリート造りや石造りの家屋では、木造家屋よりも建材から受ける自然放射線の量が増える傾向があります。たとえばヨーロッパの国々では、屋外よりも屋内の方が、自然放射線量が高くなっています。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010505/01.gif
日本では、平均で見ると、屋内・屋外の自然放射線量は、ほぼ同じですが、木造家屋が多いせいがあるのでしょう。前述通り、コンクリート造りでは、屋内の方が高くなることもあります。

3.11以前の国内の自然放射線量(屋外)は、0.05μSv/hとされています(地域差はありますが)。一応これを基準に、頂いたデータの低い方を評価すると…

屋外:0.07μSv/h=自然放射線 + 0.02μSv/h(3.11由来)
屋内:0.07μSv/h=自然放射線(3.11の影響を若干含む)

…と考えるのが妥当だと思います。

ただ、マイクロシーベルトだけで、すべてを考えないで、「自然放射線の線源は、気体で存在するラドンを除けば、ほとんどが岩盤や建材の中にある」「3.11由来の放射性物質は、地面や大気中など、今、暮らしている目の前にある」という点は、見落とさないでください。

_ (未記入) ― 2012/02/23 22:01

早速のご回答ありがとうございました。
一人で考えをめぐらしておりましたが、納得致しました。
ただ0.07μSv/hと0.1μSv/hのマンション物件はわずか徒歩10分くらいでした。
ミニミニホットスポットということでしょうか。
3.11の震災と原発の放射能汚染は私の人生にとって180度意識を変えた出来事でした。
今後東京に転居してからも目に見えない放射能汚染と戦っていくことになりますね。
自然放射能に関しては色々と調べましたが、こちらのブログの情報が一番わかりやすく本当に参考になりました。
今後もご質問すると思いますがよろしくお願い致します。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/02/24 09:15

機器によってバラツキはありますが、東京西部で、0.07μSv/h~0.14μSv/hは、今や、どこでも出てしまう数値です。間違いなく、3.11の影響です。

止まらない福島第1からの放射性物質の漏出。地域を越えて広がる汚染食材による内部被ばくの恐怖。我が身と家族を守るための努力は、少なくても数十年は続けなければなりません。

一方で、こんな厄災を引き起こす原発を使ってまで、私たちは電気を必要としていません。ただちに、すべての原発を廃炉の工程に向かわせるべきだと思います。ホントは、「世界中の原発を廃炉へ!」と言いたいのですが、まずは日本からです(すでに、ドイツやイタリアでは始まっていますが)。原発は、もうたくさんです。

また、お立ち寄りください。

_ AO ― 2012/03/01 23:25

仙台から川崎市に転居予定で、本日物件を確認に行きました。
仙台での住まいは鉄筋コンクリート(2階/7階)で、新築から入居し丸7年経ちました。
放射線量(HORIBA Radi PA-1000)は、屋内0.04~0.05、屋外0.09~0.14です。
転居予定の川崎市の物件は、鉄筋コンクリート(2階/4階)の新築で、屋内0.09~0.1、屋外(隣りの公園)0.04~0.05でした。
同じ鉄筋コンクリート造りで仙台と川崎の屋内の放射線量の差が2倍もあること、川崎の物件の屋内放射線量が屋外の2倍もあること、この2点が大変気になります。
汚染された建材が使われている可能性があるのか・・あくまでもコンクリートに含まれる自然放射線の影響なのか・・1歳の子供がおりますので、出来るだけ余分な被曝は避けたいと思います。
原発事故由来のものでなければ、納得して住むことが出来ると思います。
新築の場合、建材のコンクリートの自然放射線の数値が高く出るということは考えられますでしょうか?
明日、明後日には賃貸契約をするか決めなければならず、出来ましたら早急にご返事頂けると助かります。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/02 21:40

>AOさん
汚染コンクリートが使用されたということがなければ、「新築の場合、建材のコンクリートの自然放射線の数値が高く出る」ということはあり得ません。
なぜならば、建材から出る自然放射線の主な原因となっているウラン238の半減期は44億6000万年もあるからです。築後100年や200年では放射線量は変わりません。
川崎の物件で屋内線量が高い理由は、
1. 天然の放射性物質を比較的多く含む建材を使用している(たとえば、関西産のセメントは、関東産よりも放射線量が高くなる(はず))
2. 3.11関連で汚染された建材を使用している。
のいずれかということになると思います。

2の可能性がないならば、自然放射線として受け入れて問題無いでしょう。
逆に、2の可能性があるならば、避けて通るべきでしょう。

突き放すようなコメントになってしまい申し訳ないのですが、そうとしか言いようがないのが現状です。

_ AO ― 2012/03/02 22:39

早々のご回答ありがとうございます。
川崎の物件の室内線量は、事故由来の汚染建材が使われている可能性が疑われる範囲内ということでしょうか?
本来、鉄筋コンクリートの建物ではどの程度の放射線量があるものなのか、その辺りの知識がない為にこの数値を(0.09~0.1)どのように判断してよいか、悩むところです。
自然放射線と人工放射線の人体に与える影響の危険度には大きな違いがありますでしょうか?

また、この物件はまだ建設中で業者の方が出入りされており、床も粉塵で白っぽくなっておりました。
この辺りの数値の影響は考えられますでしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/02 23:44

> AOさん

混乱を避けるため、引用回答にさせて頂きます。

> 川崎の物件の室内線量は、事故由来の汚染建材が使われている可能性が疑われる範囲内ということでしょうか?

判断することはできませんが、今の日本では、3.11で汚染された建材が使われている可能性が100%ないとも、100%あるとも言えません。国や福島県の発表では、例の汚染コンクリートは福島県外には出ていないないことになっていますが、汚染稲わらが宮城県産だったことを考えると、安心はできないです。
ちょっと偏った言い方とされるかも知れませんが、3.11以降にコンクリートを打った新築物件には手を出さない方がよいような気がします。あくまで、個人的な意見ですが。

> 本来、鉄筋コンクリートの建物ではどの程度の放射線量があるものなのか、その辺りの知識がない為にこの数値を(0.09~0.1)どのように判断してよいか、悩むところです。
「本来」はありませんが、石造りやコンクリート造りでは、木造よりも建材からの自然放射線が多くなる傾向があります。ヨーロッパの国々で、自然放射線量が屋外よりも屋内の方が高くなるのは、そのせいです。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010505/01.gif
ただ、コンクリート造りだからといって、必ずしも線量が高くなるわけではなく、原料の配合比や産地によって変わってくるはずです。

> 自然放射線と人工放射線の人体に与える影響の危険度には大きな違いがありますでしょうか?

決定的にあります!
自然放射線の線源は、ラドンを除いて、ほとんどが岩石・岩盤の中や建材の中です。ガンマ線は外に出てきますが、線源物質そのものが体内に入る可能性は低いです。
一方、3.11由来の人工放射線の線源は、セシウム137をはじめとして、今、私たちの目の前の土の上や屋根の上にあるものです。ちょっとしたキッカケで宙に舞えば、呼吸で体内に入り込み、ベータ線による内部被ばくが引き起こされます。
少量ながら各地で確認されているプルトニウム239も福島第1由来です。これは、アルファ線を発し、ごく微量であっても吸い込むと肺がんの危険性が高まります。

3.11由来の放射性セシウムがコンクリートの中に混ざっている場合はどうでしょうか?
地面の上にあるのに比べれば、体内に取り込む可能性は低いでしょう。しかし、自然由来ではない放射性物質がそこにあり、余分な放射線が出ているのは事実と考えた方がよいでしょう。

> また、この物件はまだ建設中で業者の方が出入りされており、床も粉塵で白っぽくなっておりました。

余程、ベータ線やアルファ線が強い状況でない限り、線量計が示している「シーベルト」値は、ほとんどがガンマ線によるものです。
ガンマ線は、透過力が強く、遠くまで飛びますので、粉じんが舞おう舞うまいが、あまり数値に影響しないでしょう。
放射能とは別の意味で、その粉塵は、身体にはよくありませんが。

_ AO ― 2012/03/07 00:27

やはり、原発事故由来のコンクリートの可能性が捨てきれない以上、1日の大半を過ごす場所ですし、新築以外の物件を探すことにしました。
率直なご意見をいただきまして、ありがとうございました。

_ りか ― 2012/03/20 10:45

2歳の子供を持つ母です。
今度、気に入った中古のマンションの物件があり購入したいと考えているのですが
購入したいマンションの窓の下は特殊な構造上、下の階のテラスが広がりウッドテラスな上、
鉢植え等かなり置いています(15個くらい)
また、購入しようとしているマンションの目の前(3~4メートル先)には隣のビルの屋上があり
給水タンクや大型室外機等が8個くらいあります。
ガイガーカウンターで計測したところ、
0.12から0.18等ばらつきがありますが
この地域では最大0.12が最高値なだけに
やはり屋上や下の階のウッドテラス等影響があるのでしょうか?

そして、その上でこの数値なら2歳の子供を育てても平気でしょうか?

_ りか ― 2012/03/20 12:32

先ほど、コメントしたものです。
契約が明日・もしくは明後日になりそうなので
申し訳ありませんが急ぎの回答をお願いできれば・・と思います。


あと、追加なのですが目の前が他のビルの屋上に面しており屋上のチリ・埃等、部屋の窓を開けたらはいってきて家の中が放射能で汚染ってことはありえるんでしょうか?(すべての窓が目の前の屋上に面しています)

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/20 15:30

>りかさん
コメントありがとうございます。
しかしながら、こういった問題に責任ある回答をできる立場ではありませんので、あくまで、参考程度ということで…

空に面した広い空間(=隣のビルの屋上・窓下にある下の階のテラス)があれば、そこにはなにがしかの放射性物質の沈着があります。しかし、一戸建てを考えれば特に心配をする必要はありません。
空間線量が0.12~0.18とのことですが、コンクリート造りでは、自然放射線が屋外より屋内の方が高くなる傾向があります(コンクリートの中に、微量のウランなどが含まれているため)。自治体の発表が0.12μSv/yなら、まぁ、心配する値ではないかなとも思います。市販の線量計は、0.20μSv/y以下の低線量域では、高めに数値が出るとも言われていますし。
向かいのビルの屋上には、今からチリとして舞うような放射性物質は残っていないでしょう。雨で流れたか、コンクリートに染み込んだかのいずれかです。

しかし、これは放射性物質とは無関係ですが、目の前に給水タンクや大型室外機等が8個も並んでいて、騒音は大丈夫ですか?騒音は、子育て上、非常に好ましくありません。

_ りか ― 2012/03/20 16:13

早々にコメントを頂き本当に有難うございます。

加えて質問なのですが「向かいのビルの屋上には、今からチリとして舞うような放射性物質は残っていないでしょう」とのお答えですが
ちょうど北西の向きなどで風が屋上(3メートルくらいしか離れていません)から購入しようとしているマンションの窓に向かって吹いてきます。
その際、屋上の吹き溜まりのちりや階下の植木鉢の埃等が家に入ってきて内部被爆とかの心配はあるんでしょうか?

また、部屋のカウンターなどに多く天然御影石を使っている物件でもあります。
それらも大丈夫なものでしょうか?

放射能に対して詳しく理解できる頭もないくせに
心配症な自分です。
大人だけで生活するならこんなに悩まなかったと
思います。
やはり2歳になる娘に無用な被爆は少しでも避けたいのです・・。

こちらのHPを参考にしつつ少しずつ前向きに
生活できたらと思います。

心からありがとうございます。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/20 16:37

>りかさん
最初のご質問に関しては、重複しますが、一戸建てで地上で暮らすことに比べてリスクが大きいとは言えないでしょう。
インテリアの天然御影石に関しては、なんの心配もありません。ヨーロッパに行ったら、壁も床もすべて石材の建物は、いくらでもあります。

内部被ばくに関しては、放射性物質を飲食で取り込む場合と、呼吸で吸い込む場合があります。
http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/10/6144073
http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/10/6144087
あたりから読んで頂けると、よいかと思います。

いずれにしても、正しく怖がることを目指しましょう。

_ なおこ ― 2012/03/20 17:32

はじめまして。
いつも参考にさせて頂いております。
RADEX1503を入手して自宅(愛知県)をいろいろ測りました。
賃貸の古い一戸建てなのですが、一階屋内で0.17~0.2μSv/h出ます。
2階が0.15~0.17μSv/h程です。
一階の方が高いので調べたところ、床下の土表面は0.2μSv/h以上、庭も最大0.3μSv/h出ます。
ゴミ焼却場の風下であり、調べたところ飛灰からセシウムは検出されていますが、2階のベランダの吹き溜まりは庭や一階床下より低いので影響は少なそうです。
また、自宅から少し離れると0.1~0.14μSv/h程度です。
これは自宅の下の土に放射能が元々含まれているのでしょうか?
そして、土埃を吸い込むと危険なのでしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/20 19:04

>なおこさん
コメントありがとうございます。
愛知県で、3.11の影響によるホットスポットは、さすがに考えにくいので、自然放射線によるものと思います。特に高いのが床下ですから、余計にそういうことになります。
また、RADEX1503を含む比較的安価なガイガーカウンターでは、低線量域で高めの値が出がちなようです。
地上1メートルの空間線量はどうですか?
とりあえず、あまり神経質ならない方がよいと思います。

_ りか ― 2012/03/20 22:18

ありがとうございました。

正しく怖がる、本当にそうなりたいです。

最後にすいません。質問です。
もし隣の屋上の溝などに放射能を含む塵があってもどのくらい離れたら気にしなくてもいいのでしょうか?
(よく雨どいの下などには近付かないほうがいいといいますが・・)

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/21 07:56

>りかさん
外部被ばくを心配されているなら、数メートル離れれば心配ありません。放射線量は距離の2乗に反比例して減衰します。ただし、「向かいのビルの屋上の溝にしか放射性物質がない」という前提です。
もし、向かいの屋上の溝に放射性物質の集積があるとすると、附近の側溝や雨どいの下などにもあるはずなので、そのあたりを調べると納得がいくかも知れません。また、検討中物件のベランダの溝でも同じことになりますね。

_ なおこ ― 2012/03/21 09:18

御返事ありがとうございます。

庭で地上1メートルの空間線量を測ってみたところ、地表で0.3μSv/hを越えるポイントで、0.15~0.17μSv/hでした。

フクシマ由来ではなく、自然放射線だとは思うのですが、庭の土もしくは石に元々自然放射能を含んでいる場合も、吸い込むと危険なものなのでしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/21 13:59

>なおこさん
まずは、RADEX1503を信用するとして…
「地表で0.3μSv/h、地上1メートルで0.15~0.17μSv/h」というのは、地表または地中に、それなりの放射線源があることになります(一か所にまとまってあるという意味ではありません)。

可能ならば試して欲しいことがあります。
●RADEX1503の背面にアルミ箔を巻いて、同じ計測をしてみる(ガンマ線だけが検出できます)。
●知人・友人から借りて、別な線量計で同じ場所を測ってみる。
●RADEX1503を使って、他の地域の線量を測ってみる。たとえば、名古屋市内の地上1メートル・名古屋市内の地表・名古屋市内の地下鉄駅構内・もし行く機会があるなら大阪、東京など。

自然放射線であれば、何の問題もありません。人類が地球上に登場して以来300万年間、ずっと付き合ってきたものです。
一つ、気をつけて欲しいのは、同じシーベルト値が出ていても、人工放射線と自然放射線では話が違います。自然放射線の線源は、ほとんどが石や土の中です(ラドンを除く)。人工放射線の線源は、今は多くがセシウム137・134ですが、目の前にあり、何かがあれば、舞い上がったり、動植物をへて飲食物に混入します。

_ りか ― 2012/03/21 22:30

本当にいつも分かりやすく有難う御座います。

>人工放射線の線源は、今は多くがセシウム137・134ですが、目の前にあり、何かがあれば、舞い上がったり、動植物をへて飲食物に混入します。

なおこ様宛のお返事ですが、私の心配はまさにこの事で窓の真横に屋上があり(大型室外機等野ざらしのものがたくさんある)その砂埃や屋上の端にある汚れ(
黒くてコケみたいになっている)が舞い上がり家の中に入ってきて食べ物等付着して知らないうちに内部被爆・・ということにならないかなと心配しています。

こんなに心配ならこの物件に住まなければいい話ですが、主人が大変この物件を気に入りわたしが神経質と
いうだけで取り合ってもらえません。

ちなみに使っているガイガーカウンターはSOEKSと書いてあります。これは高めに出てしまうのでしょうか?

_ りか ― 2012/03/21 22:40

追加です。

なぜこんなに屋上・屋上と気になってしまうかというと横浜の屋上で高い放射線が・・などネットで
騒がれたからです。(YouTubeなどでもよく
屋上の砂埃などにガイガーカウンターを近付けたら
とんでもない数値が・・という映像をよくみます・・)

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/21 23:23

>りかさん
まずは、検討中物件のベランダの溝なりを計ってみて下さい。そこが大丈夫なら、向かいのビルも、放射性物質に関しては、まず大丈夫です(責任は負えませんが)。
それでも不安だというなら、その物件は、夫婦げんかしてでも止めるべきでしょう(笑)。目の前に気に入らないものを抱えながら、何十年も暮らすのは、精神衛生上よくありません。これはギャグではありませんよ。家族が生きて行くに当たって、とても大切なことです。
個人的には、室外機の騒音の方が心配です。

SOEKSはロシア製です。低価格帯の線量計としては評判はよいです。ただ、0.2μSv/h以下の低線量域では、やや高めの数値が出るようです(当方も所有しています)

_ りか ― 2012/03/22 01:51

ありがとうございます。

階下のベランダは、下の階の所有者のもので放射能の
測定ができません。。
以前、このマンションの屋上をはかったときは0.12~0.17くらいだった気が・・。


でもいろいろアドバイスを頂き本当に感謝しています!

マスコミは意図的に?自然放射能も今回の放射能も
レントゲンもひとくくりにして大丈夫と繰り返し言います。そして大事な情報はいつも後だしです。
何をどう怖がればいいのか、気をつけなくてはいけないのか分かりません。

このHPに辿り着けてよかったです。
これからもがんばってください!
有難うございました。

_ なおこ ― 2012/03/22 20:56

お返事ありがとうございます。

●RADEX1503の背面にアルミ箔を巻いて、同じ計測をしてみました。
ほとんど数値は変わらず、庭の地表で0.2~0.3μSv/h、地上1メートルで0.15~0.17μSv/h出ます。一階屋内でも0.14~0.17μSv/h出ます。
我が家の庭に大きな石があるのですが、その周囲が最も高く0.3μSv/h以上出ます。

本日、名古屋駅周辺を測ってみましたが、0.10~0.14μSv/hでした。

我が家の石か土が放射線源ということでしょうか?
ちょっと怖いですが、石や土の自然放射線なら安全なのでしょうか?

_ 私設原子力情報室 ― 2012/03/22 23:48

>なおこさん
貴重なリポート、ありがとうございます。
おそらく(ですよ)、空間線量が上がっている原因はその「大きな石」でしょう。花こう岩(いわゆる御影石)ではありませんか?
花こう岩ならば自然放射線。…であれば問題ありません。と言うか、問題ないと考えるしかありません。それが、300万年の人類の歴史です。
石や岩には、基本的に天然放射性物質が多いのですが、特に、花こう岩は、天然ウランの含有率が高いので、大きな塊の近くでは線量が上がると思います。

ヨーロッパに行ったら、壁も床もすべて石材の建物は、いくらでもあります。当然、屋内の空間線量は、外よりも高いです。
自然放射線を防ごうと思ったら、一生を鉛の部屋で過ごすしかありません。その方が、よっぽど早く病気になりますよね(笑)。

名古屋市内で0.10~0.14μSv/hが出ているとのことですが、実際には0.05μSv/h~高くても0.07μSv/h程度だと思われます。断定はできませんが、RADEX1503は低線量域では、2倍~3倍の値を出す可能性があるということでしょう。

せっかくですから、RADEX1503が、地下鉄の駅構内でどの程度の数値を出すのか… 今まで測ってきた条件で他の線量計は、どんな数値を出すのか… 余裕があったらお知らせ下さい。いずれも、一発勝負ではなく、何となくで結構ですから、平均値を取ってください。時折、跳ね上がったり、ガッと下がったりすることがあると思いますが、その数値は無視して平均を取ってください。

まったくの私見ですが、現状では、愛知県で外部被ばくを心配する必要はないと思います(がれきを大量受け入れした場合は別)。内部被ばくに関しては、何がどうゆう経路で入ってくるか分からない状態になっていますので、警戒を怠ってはいけないでしょう。

_ 二本松 ぽよよん ― 2012/04/07 23:43

記録的なドカ雪もようやく融け、放射線量も積雪前の水準に戻っています。
行政発表で0.6-0.7、わが家の室内でRD1503で測定して0.4-0.5位です。
エアカウンターSも買って比べて見ますと、やはりRD1503より低い数値を示し、0.3-0.35位です。安心したい人には良いかもしれません。あの福士教授監修ですからね。説明書もところどころ矛盾した説明があったりして。
去年の10月末に東京へ行った際にRD1503で計測したのですが、江戸川区の一之江駅から新宿の地下鉄車内で0.07-0.08、新宿周辺で0.13-0.16位でした。東京の路線はよくわかりません、あしからず。
前後の時期に福島県の会津若松市内で0.15-0.16でした。
これで見ると東京と会津地方がほぼ近い数値になっています。
福島県は、面積としては東京、神奈川、千葉、埼玉の4つを合わせたより広いんです。会津地方は比較的に線量は低く、南会津に行くとさらに低いようです。もちろんホットスポットは別です。
がれきの問題、私の福島県民としての意見は、あちこちにばらまくな、ということです。誰も自分の近くにそんなもの出来て欲しくはないけれど、こうなったらどこかに作らなくてはならない。
国もようやく「無人地帯」の設定を考えているようです。そこに作るしかないでしょう。住民には気の毒だけど。

_ はる ― 2012/04/13 16:16

はじめまして。
愛知在住です。
TERRA-P(ECOTEST)というガイガーを借りて
築10年2階建てコンクリート住宅を計測しました。
室内で平均して0.18くらいありました。
(主に床、窓枠で計測した平均です)
高いところで0.24など数値がでました。
床から1メートル地点でも0.12~0.15くらいでます。
家の外は土の地面から1センチ地点で0.12くらい。
溝など水が溜まっているような場所でも0.15でした。
外よりも家の中の方が高い数値です。
今年3月と4月に3回ほど計測したのですが
数値に変化はありません。
コンクリート住宅にはラドンが溜まると聞いて
換気も行ったのですが、
数値は下がらず、やはり高めの数値です。
水拭きなど行っても数値に大きな変化はありませんでした。
同じ町内の別の住宅(木造)では
室内は0.08~0.12でした。
外の数値はコンクリート住宅のお宅の庭と
ほとんど同じでした。
コンクリート内に含まれる自然放射能の影響で
高い数値がでているのでしょうか。
これを下げる方法はないのでしょうか。
築10年で愛知なので、
福島の原発事故の影響ではないとは思いますが、
3歳の子どもがよく遊びに行く家なので心配です。

_ 私設原子力情報室 ― 2012/04/13 21:07

>はるさん
コメントありがとうございます。
頂いた情報からの判断では、コンクリートから出る自然放射線の影響で、やや高めの線量が出ていようです。従って心配は要りません。

理屈で行くと、コンクリートの中に含まれるウラン238が自然崩壊する過程でラドン222が生まれます。
http://nucleus.asablo.jp/blog/img/2012/01/21/1d18d0.png
線量が上がっている原因はラドン222もありますが、ウラン238由来の他の核種が、アルファ崩壊する際に出すガンマ線も影響しているでしょう。リンクを貼った一覧表の中で、常温で気体になるのはラドン222だけで、他の核種は、ずっとコンクリートの中です。

特にラドン222に神経質になられているようですが、半減期が3.8日と短いものなので、通常の環境下では深刻な事態は起きません。ウラン鉱山などウラン238が極端に多い場所では、ラドン222による内部被ばくで、肺がん死が多発しているという事実はありますが(人形峠やアリゾナ州)、それと同列に語ることは間違いです。ウラン238はごく微量ですが、地球上の岩石や土の中には必ず含まれているものです。ウランと聞いただけでビビらないでくださいね(笑)。

「換気でラドン222を薄める」という作戦は初めて聞きました(笑)。確かに、四方の窓を開け放って風を通し続ければ、多少、濃度は下がると思いますが、その気苦労で病気になってしまいそうです(笑)。あまり神経質にならない方が良いでしょう。石造りの家が多いヨーロッパでは、屋内の自然放射線量が、もっと高いところが、いくらでもありますので。

人類は300万年前に地球上に登場して以来、現在とほぼ同じ自然放射線量のもとで生きながらえてきています。その放射線量をあえて増やしているのが、核兵器と原発なのです。そこから考え始めてください。

_ はる ― 2012/04/14 06:35

お返事ありがとうございました。
ネットで調べたのですが
詳しい情報にたどり着けず悩んでいたところでした。
分かりやすい説明ありがとうございました。

換気しても意味がないのですね。
ラドンは気体とのことなので換気をすれば
数値が下がるのでは・・・と単純に思ったのですが
間違いでしたね。

コンクリート住宅に住む人は
木造住宅に住む人よりも10年寿命が短くなる、などと
書かれているサイトや
肺がん、乳がん、腎臓ガンになりやすくなる、と
書かれているサイトもあり、
心配になっていたところでした。

食品などからの内部被ばくも合わせたら
よく言われている年間1ミリシーベルトを超えてしまうのではないかと思ったのですが、
愛知で外部被ばくについては
それほど心配しなくてもよさそうですね。

ありがとうございました。

_ ごん ― 2014/04/05 03:00

子供が東京でひとり暮らしをすることになり、決めた賃貸マンションの天井と片面の壁が、コンクリートうちっぱなしになっています。これは、自然界のラドン222がでて危ないのでしょうか。簡易ガイガーカウンターで計ってみましたら、0.09や0.14という値でした。まだ若いので、肺がんなどのリスクは負わせたくないので、引っ越すべきでしょうか、必要ないでしょうか。教えていただけると嬉しいです。

_ 私設原子力情報室 ― 2014/04/05 22:36

一般のコンクリートのラドン222を気にする必要は、全くないと思います。石造りの家が多いヨーロッパの町でも、問題になるような事態は起きていません("一般の"と書いたのは、汚染された砂などを使ったコンクリートでは話が別になるという意味)。

特に福島第1に近いところにお住まいでないなら、コンクリートよりも、飲食による内部被ばくに注意した方がよいでしょう。できるだけ、放射性物質を体内に取り込まない努力は必要です。

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